IRIS社 FAQ 80pF キャパシター:技術レビュー

IRIS社 FAQ 80pF キャパシター:技術レビュー

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Q 80pF キャパシター:技術レビュー

A

歴史的には部分放電検出用のキャパシターには375pFから1000pFのものがありました。1976年になって80pFキャパシターがオンライン部分放電検出に使われるようになりました。なぜ80pFキャパシターが何千台もの装置に用いられるようになったか、いくつかの理由を以下に示します。

  1. 20年以上にわたり様々な寸法のキャパシター・カプラーが研究され、80pFのキャパシターを使用した場合にS/N比が最大になることが示されました。この大きさのキャパシターは高周波を優先的に検出するので、大容量のキャパシターと比較して電気ノイズに対する感度が上昇してしまうリスクが低くなります。この高周波域では電力系からの電気的な干渉を低くできるので、誤った検出をするリスクは極めて少なくなります。
  2. 部分放電は電圧に大きく依存します。ライン側から遠くなればコイルの動作電圧は低くなります。したがって中性点から数巻きの場所で発生する部分放電の大きさは、コイルのライン側で発生する部分放電の強度と比較するとかなり小さくなります。実際、部分放電を伴うすべての重大な劣化はライン側のコイルで起こり、80pFのキャパシターが高感度であるということが何百台もの装置での試験により確認されました。
  3. キャパシターが耐える電気的なストレスの量を考慮すると80pFのキャパシターの物理的な大きさも有利です。 物理的な大きさが80pFキャパシターと同じで、同じ誘電体を用いた大容量のキャパシターでは、キャパシターの電気的な耐久性は、ストレスの約10分の1乗に比例して低下しますから(詳細はIEEE930標準で説明しています)、寿命は大幅に低下します。
  4. モーターや発電機のユーザは、誤った検出をするリスクを低減するために80pFのキャパシターを採用しています。 最初の配線が済むと、誤った検出をするリスクを低減するために専門家が部分放電からノイズを分離します。 80pFのキャパシターを使用すれば、専門家による検査の解析は必要ありません。

(本文章はIRIS社のホームページから要約したものです。不明な点は原文をご参照ください。)