TINA-TI [ 回路図作成方法編 ]

TINA-TIとは、Texas Instruments社(以下、TI社と表記)が無償で提供しているアナログシミュレーションツールです。 今回はTINA-TIの回路図作成方法についてご紹介します。

回路図作成方法

回路図を作成する際に必要な基本の3つの操作についてご紹介します。

  • ICモデルの挿入方法
  • 部品のパラメータ変更方法
  • 部品の結線方法

ICモデルの挿入方法

ICモデルの挿入方法について、OPA277を例にしてご紹介します。
ICモデルを挿入するには3つの方法があります。

1.部品バーより挿入する方法

部品バーよりスパイスマクロのグループにアクセスし、オペアンプのシンボルを選択します。部品バーはTINA-TIの画面上部にあります。

TINA-TIが標準で有しているオペアンプのICモデルのリストが表示されます。
OPA277を探し選択して、OKボタンをクリックします。

ワークスペース上の任意の場所でクリックすると、ICモデルを挿入できます。

2.ツールバーより挿入する方法

ツールバーの部品検索を選択し、使用する部品を検索します。
ツールバーの右側に表示されている指矢印のボタンが部品検索です。

部品検索ウィンドウが表示されますので、OPA277を検索します。
検索しますと、該当するICモデルが下部の空欄に表示されます。
ICモデルを選択し、Insertボタンをクリック、もしくはICモデル名をダブルクリックで挿入できます。

ワークスペース上で任意の場所でクリックすると、ICモデルを挿入できます。

3.TI社のHPより挿入する方法

TI社のHPよりOPA277を検索してウェブページを表示します。
Design & developments を選択し、TINA-TI Reference Designをダウンロードします。

ダウンロードしたReference Designを開くと、TINA-TI が起動してICモデル、リファレンス回路とその解析結果が表示されます。
表示されたReference Design上のICモデルを選択し、コピーします。

作成中のワークスペースに移動し貼り付けることで、ICモデルを挿入できます。

挿入したいICモデルが見つからなかった時のPoint

「1.部品バーより挿入する方法 」と「2.ツールバーより挿入する方法」は、TINA-TIのライブラリ上から検索してICモデル を表示しています。そのため、TINA-TIのバージョンによっては、使用したいICモデル が表示されない可能性があります。
そのような場合は、まずはTINA-TIのバージョンを最新のものにアップデートしてください。最新バージョンであれば、TINA-TIのライブラリに反映されている可能性があります。
最新バージョンでも表示されない場合は、「3.TI社のHPより挿入する方法」を使用してReference Designをダウンロードすることを推奨します。

部品のパラメータ変更方法

部品のパラメータを変更する方法についてご紹介します。
ワークスペースに挿入した部品のパラメータは初期設定になっていますので、作成したい回路のパラメータと異なる場合は、任意のパラメータに変更する必要があります。
パラメータを変更する場合には、変更したい部品をダブルクリックします。

部品のパラメータ表が表示されますので、変更したいパラメータ値を選択し、値を上書きします。

OKをクリックすると、部品のパラメータの変更が完了します。

部品の結線方法

部品の結線方法についてご紹介します。
回路に必要な部品の挿入が完了したら、部品同士を結線する必要があります。
結線が必要な箇所は赤い×印で表示されており、マウスポインタを近づけると鉛筆マークに変わります。
この鉛筆マークの時、ポインタは結線モードなっているので、部品と部品の結線が可能です。

結線を開始したい場所の赤い×印をクリックし、結線を終了したい箇所の赤い×印をクリックすると結線が完了します。

回路の作成が完了したら

回路の作成が終了したら、最後にError Rules Check(ERC)機能で結線が正しいかどうか回路をチェックしましょう。

メニューバーのAnalysisより、ERCを選択します。

回路チェックが実行され、回路に誤りがある場合はポップアップ・エラー・ウィンドウにリスト表示されます。

エラー・ウィンドウに表示されたリストのコメントをクリックすると、該当する回路上で誤りがある箇所が強調表示されます。

ERCは解析シミュレーション開始時にも、自動的に実行されます。

TINA-TI回路図作成方法編 ビデオ

ここまででご紹介した回路図作成方法の概要を動画でご確認いただけます。是非ご覧ください。
前編(8分):ICモデルの挿入方法

※丸文オリジナル動画です。

後編(7分):
・部品のパラメータ変更方法
・部品の結線方法

※丸文オリジナル動画です。

担当エンジニアからの一言

今回はTINA-TIの回路図作成方法についてご紹介いたしました。
TINA-TIでは、TI社の アナログIC のほぼすべてにおいて、TINA-TI上で使用できるICモデルを提供しています。そのため、検討しているICを使用した回路をTINA-TI上で作成することが可能です。回路の作成が完了したら、次はシミュレーション(解析)で回路の動作、ICの特性を確認していきましょう。

次回は解析方法についてご紹介予定です。

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