中期経営計画

証券コード : 7537

事業環境

半導体業界のここ数年の大きな流れである半導体メーカーによる大型のM&Aは未だ続いています。
主要顧客である国内メーカーでは、自動車や産業機器関連で比較的堅調に業績を拡大している一方で、民生機器や通信機器の分野では市場が縮小する傾向が続いています。

中期経営計画方針

業界環境の大きな動きの中、丸文では市場環境を見極め当社の強みや特徴を活かして事業拡大を目指す考えです。2019年3月期を最終年度とする中期経営計画では、業界再編をキャッチアップし、イノベーションへの積極投資による新規事業の創造に注力することで資本効率の向上を図ることを基本方針とし、ROE8%以上の達成を目標としています。

デバイス事業 戦略と重点施策

デバイス事業では、「ベースビジネスの強化」、「成長市場での事業強化」、「新規商材の事業化推進」、「グローバル展開の加速」の4つの取り組みを進めております。

ベースビジネスの強化① - カンパニー制を導入 -

昨年度より導入したカンパニー制により、それぞれが強みをもつ製品に特化してデマンドクリエーション活動を展開しています。今年度は新たにカイロスカンパニーを新設しました。
さらに当社が得意とする電源やセンサー、車載などのソリューションに精通したエンジニアがサポートすることで、差別化を図っています。

ベースビジネスの強化② - 自動車・産業機器市場に注力 -

Cypress社など新たな商材を追加すると同時に、自動車・産業機器市場に注力しています。
昨年度子会社化した株式会社ケィティーエルは、自動車・産業機器関連の顧客基盤が強く、今後さらにシナジーを高めていきたいと考えております。
自動車市場向けビジネスは年々増加しており、顧客が開発に取り組んでいる新規プロジェクト案件の発掘数も順調に伸びています。

成長市場での事業強化

MC10社 フレキシブルバイオセンサー

MC10社 フレキシブルバイオセンサー
成長市場である医療分野では、MC10社のバイオセンサーに加え、新たに血中酸素濃度計なども商材に加え推進しています。また、医療機器を販売するために必要な薬機法のライセンスの取得を完了、さらに今年度は専門の品質管理部門を新設しました。

Afero社セキュアIoTプラットフォーム

Afero社セキュアIoTプラットフォーム
IoTビジネスでは、昨年度にAfero社のIoTプラットフォームの取り扱いを開始しました。
これは、強固なセキュリティを備えたIoTプラットフォームに、当社が得意とするセンサー技術などを付加し、アプリケーションに応じた開発サポートも手がけることで、ソリューションプロバイダーとしての継続的なサービスの提供を行ってまいります。

新規商材の事業化推進

新規商材の事業化推進では、昨年BroadcomのIoT部門を買収したCypress社と新たな販売代理店契約を締結しました。 また、次世代の半導体と呼ばれるガリウムナイトライド(GaN)を材料とするパワー半導体のリーディングカンパニーGaNシステムズ社の製品取り扱いも開始しました。 同社の製品は、従来のシリコン半導体に比べて高温・高電圧での性能に優れているという特徴があります。自動車や発電の分野に向けて販売促進に取り組みます。

グローバル展開の加速

グローバル展開では、アローエレクトロニクス社との提携のもと事業を進めております。北米では自動車向けが好調で昨年度は売上200億円を超える水準になりました。
今後は欧州において拠点展開を進めます。昨年度子会社化した株式会社ケィティーエルのアムステルダム支店に加え、今年度中にも新たなオフィスを開設する見通しで、丸文アローのビジネスで事業拡大に取り組む計画です。


システム事業 重点施策

システム事業では、「マーケットインとカスタマーインの顧客志向」をベースにして、「エンジニアリングサービスの拡充」や「システムインテグレーションの強化」に取り組んでおります。

システム事業 各分野の取組み

情報通信の分野では今後、東京オリンピックに向けたインフラ整備や5G移動通信サービスなどで市場拡大が見込まれます。
当社では、Microsemi社のタイムサーバやSpirent社のGPSシミュレータをはじめとする競争力のある商材を拡充するとともに、人員や営業体制の強化、コンサルティング力の高度化に取組んでおります。
レーザ機器では、産業機器組込み用半導体レーザが順調に推移しております。
今後、微細な加工が可能となるフェムト秒レーザなど取り扱い製品の拡充に取り組み更なる事業拡大を推進します。医療機器向けに販売活動に取り組んでいる光源部品も昨年度は非常に好調でしたが、今後は眼底カメラや血液分析、細胞観察など利用分野を拡大させてビジネス規模を一層成長させる計画です。
試験計測機器では、昨年度売上を牽引した電子部品検査装置で従来のスマートフォン向けに加えて自動車向けなど新たな分野での用途拡大に取組みます。
また昨年度取扱いを開始したGerber Technology社の自動裁断機のビジネスでは、メインユーザーであるアパレル関連顧客の掘り起こしと、自動車や産業向け新素材への展開を推進しています。
医用機器では、この4月に子会社であった新潟県の池田医療電機を丸文通商に合併しました。エリアの近い北陸3県と新潟県を一体運営することで営業力の強化を推進しております。取り扱い製品の拡充にも取り組む計画です。