経営方針 中期経営計画
中期経営計画の3つの方針
当社は、創業以来の「先見」と「先取」の精神のもと、2021年度を最終年度とする中期経営計画で、「新たな価値を創造するビジネスモデルの構築」「成長市場に向けた事業開発の促進」「持続可能な社会に貢献する取り組みの強化」の3つの方針を掲げ、事業構造の変革に取り組んでおります。
デバイス事業の取り組み
デバイス事業では、「事業ポートフォリオの進化」と「生産性の向上」をテーマに、『事業収益の最大化』に向けた取り組みを進めております。
デバイス事業の『事業収益の最大化に向けた取組み』として、これまで進めてまいりました取組み内容をご説明いたします。
- 「高付加価値ビジネスの推進」
商材や販路の面では、仕入先、顧客との協働関係を継続しつつ、新規の仕入先や新しいお客様の獲得を加速しております。
昨年はアナログICのリーディングカンパニーであるMPS社の取り扱いを開始し、今年2月には非接触見守りセンサを研究用途向けに販売開始しました。
これまで培ってきた技術ノウハウをもとに、今後もソリューション提案力の強化に取り組んでまいります。 - 「成長市場での事業拡大」
情報通信や医療・介護、AI・ロボティクスなど更なる成長が期待される市場に向けての商材の開発を進めております。
アイオロス社のAIロボットには除菌機能を搭載し、昨年12月に介護施設への導入を発表しました。また、ワイヤレスデータ通信機能を備えたステトミー社の電子聴診器の取り扱いも開始しました。 - サブスクリプションビジネスなどの「新たなビジネスモデルの構築」
昨年6月には、オシア社の空間伝送型ワイヤレス給電技術に関するライセンス販売を発表いたしました。
当社では、最先端の技術と、高品質の製品、サービスを組み合わせ、新たなビジネスモデルの構築に取り組んでいく方針です。
システム事業の取り組み
システム事業では、「マーケットインとカスタマーイン」の顧客志向をベースにした事業運営のもと、「取り扱い製品の差別化」「サービスの差別化」に取り組んでおります。
当社のシステム事業は、グループ内に保守・メンテナンスや機器の校正サービスを担う企業を有し、製品販売から保守サービスを含めたトータルサポートを強みとしております。また「グループ総合力」を発揮して他社との差別化を図り、より高収益な事業を目指した取り組みを推進しております。
システム事業の『高収益事業を目指した取り組み』として、これまで進めてまいりました取り組み内容を製品分野ごとにご説明いたします。
- 「航空宇宙機器」においては、航空宇宙向けでは、顧客ニーズに即した製品とエンジニアリングサービスの提供を推進するとともに、宇宙ベンチャー企業向けにもコンポーネント販売を進めていく計画であります。
自動車向けではセンサービジネスでの品揃えの拡充に加えて、ドライビングシミュレーターの販売に注力しています。顧客毎にコンサルティングを行うなど、きめ細かなサポートでシェアの拡大を図っていく方針でございます。 - 「産業機器」では、今年1月には、グローバルテクノロジーリーダであるASUS社と代理店契約を締結し、製品ラインナップの強化を図りました。また、スマートファクトリー・スマートロジスティクス向け商材の取扱いも開始しました。組立・検査・解析装置に関しても、先進的かつ高性能な新商材の取り扱いを順次拡充しております。
- 「レーザ機器」では、部品からモジュール、完成品まで取り扱い、システムインテグレーションや保守メンテナンスまで一貫して手掛けることで他社との差別化を図っております。
光源関連では、医用機器や産業機器向けビジネスの需要の深ぼりに取り組みました。コロナ禍において除菌・滅菌の需要も高まっており、深紫外や紫外線光源関連の販促を強化しております。 - 「情報通信機器」の分野では、5G用の通信設備への投資が拡大しております。
当社では特に、ローカル5Gソリューションの充実に注力しています。ネットワーク検査装置や解析装置、シミュレーション用のソフトウェアなど5G環境を整備するために必要な商材を幅広く取り揃え、ネットワーク構築に当たってのコンサルテーションも手掛けております。
また、コロナ禍の環境下で求められるリモート化ソリューションの商品ラインナップの増強と販促活動も積極展開しております。 - 「医用機器」では、画像診断装置を中心とした製品や保守サービスを提供し、お客様に密着した活動で関係強化を図っております。また昨年よりPCR検査キットの取扱いを開始するなど、新たな商材をタイムリーに提供するよう努めております。
今後も、専門性の高いサービスの提供を通じて、お客様の課題解決を支援すると共に、販売エリアの拡大に取り組んでまいります。