当社は、1844年（弘化元年）に呉服問屋として創業し、1947年（昭和22年）に会社設立して現在の丸文株式会社がスタートしました。2022年度には設立75 周年および東京証券取引所上場25周年を迎え、その節目に、長期的視点に基づき企業理念体系を「パーパス・ビジョン・ミッション」に再定義するとともに、2022年度から2024年度までの中期経営計画「丸文 Nextage 2024」を策定しました。

「丸文Nextage 2024」では、『未来をつなぐ、技術で繋ぐ。』を企業スローガンに掲げ、「サステナビリティ経営の推進」及び「新たな事業領域への進出と成長基盤の構築」に注力するとともに、既存事業においても「事業の選択と集中の促進とソリューション開発強化」を進めております。
また「グループ経営の強化」を図りながら、業務インフラの強化や業務プロセスの改善に取り組み、2024年度に経常利益60億円以上、ROE8%以上の達成を目指しております。

中期経営計画の1年目となった2022年度は、デバイス事業では、複数の新規仕入先との代理店契約の締結により新たなお客様との取引を開始することができました。デジタルマーケティングも積極的に推進し、潜在的な需要の掘り起こしを進め、商談に結びつけています。
システム事業においても商材のラインアップの拡充および新規アプリケーションの開発を進めることができました。衛星通信関連の部材や高精度の半導体実装・検査・解析装置の需要を取り込み、また金属や樹脂接合用のレーザ機器の提案活動を推進し、医用機器でも超音波診断装置や内視鏡などの商材拡充を図ることができました。
さらに、ソリューション事業でもローカル5G向けの商材とサービスの拡充や、ヒューマノイドAIロボットのアプリケーション開発に取組み、新たな顧客層へのビジネス展開を進めております。
サステナビリティに関しては、電力のグリーンエネルギーへの切り替えを推進するとともに、多様性確保に向けた各種人事制度の整備に取り組みました。

当社グループは、「テクノロジーで、よりよい未来の実現に貢献する」 というパーパスのもと、中期経営計画の取り組みを着実に実行することで、持続可能な社会の実現に寄与するとともに、より強固な収益基盤を確立し、企業価値の向上を図ってまいります。

今後とも、当社グループへの変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。

2024年6月