インフォメーション ヌヴォトン テクノロジージャパン|小型・高出力1.7W 紫色(402nm)半導体レーザーの量産を開始
光学システムの省スペース化・長寿命化に貢献
ヌヴォトン テクノロジーは、業界標準のTO-56 CAN[1]パッケージにおいて、 業界最高クラス(*)の光出力を実現した「小型・高出力1.7W 紫色(402nm)半導体レーザー[2]」の量産を開始します。 本製品は、ヌヴォトン テクノロジー独自のチップ設計と放熱設計技術により、従来困難とされていた「小型」「高出力」「長寿命」を実現。 これにより、多様な光学アプリケーションにおけるシステムの省スペース化と長寿命化に貢献します。
(*)2025年11月27日現在ヌヴォトン テクノロジー調べ 波長402nm、TO-56 CANパッケージ半導体レーザーにおいて
本製品による効果
- 業界標準のTO-56 CANパッケージにおいて、波長402nm帯で業界最高クラスの光出力1.7Wを実現し、光学システムの小型化に貢献
- 独自のチップ設計と放熱設計技術により長寿命化を実現し、光学システムのランニングコストを削減
- 水銀灯代替ソリューション[3]のラインナップを拡充し、用途に応じた製品選定の柔軟性を向上
波長402nmの半導体レーザーは、水銀灯のh線[4]に代わる光源として、レーザー直接描画露光[5]や樹脂硬化用などで活用されています。 近年では、医療機器など、さらなるアプリケーションへの応用が期待されています。これらの用途では光源システムを限られたスペースに組み込む必要があり、「小型かつ高出力」な半導体レーザーが求められています。 しかし、半導体レーザーは光出力の向上に伴い発熱量も増加するため、放熱機構の大型化が必要となり、パッケージサイズの制約が課題となっていました。
そこで、ヌヴォトン テクノロジーは、40年以上にわたるレーザー設計・製造の経験をもとに、独自のチップ設計と放熱設計技術を進化させました。レーザーチップ内部の光学損失を低減する設計により、発熱を抑制。加えて、 強いレーザー光に耐える新しい光学端面構造を採用することで、これまで難しかった「小型」「高出力」「長寿命」を可能にしました。その結果、業界標準のTO-56 CANパッケージで光出力1.7Wを達成し、 ヌヴォトン テクノロジー従来品比(*)で約40%の出力向上を実現。さらに、信頼性指標であるMTTF[6]も大幅に改善しました。この新製品は、既存アプリケーションの省スペース化と長寿命化に 貢献することに加えて、従来の光源では実現できなかった、新しいアプリケーションへの展開・創出も期待されます。
また本製品は、ヌヴォトン テクノロジーが展開する「半導体レーザーによる水銀灯代替ソリューション」のラインナップに新たに加わり、お客さまに新たな選択肢を提供します。 これにより、用途や設置環境、必要性能に応じた柔軟な製品選定を可能にし、システム設計の自由度を向上させます。
(*)ヌヴォトン テクノロジー従来品TO-56CANパッケージ KLC433FS01WW
用途
- レーザー直接描画露光(レーザーダイレクトイメージング/LDI)
- 樹脂硬化
- レーザー溶接加工
- 3Dプリンティング
- バイオメディカル
- ディスプレイ
- 水銀灯の代替光源など
対象品番
KLC435FS01WW
仕様
新製品(紫色半導体レーザー)
| 品番 | KLC435FS01WW |
|---|---|
| 波長 | 402nm |
| 光出力 | 1.7W |
| パッケージタイプ | TO-56 CAN |
量産開始
2026年3月
用語説明
[1] TO-56 CAN 業界標準のΦ5.6mmのCAN型パッケージ
[2] 紫色半導体レーザー ピーク波長が、おおよそ395nmから405nmの範囲のレーザー光を発する半導体レーザーのヌヴォトン テクノロジー呼称
[3] 水銀灯代替ソリューション 水銀灯の発光輝線であるi線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)を代替するヌヴォトン テクノロジー半導体レーザーラインアップの呼称。紫外半導体レーザー(378nm)や紫色半導体レーザー(402nm)、インディゴ半導体レーザー(420nm)を組み合わせた使用を提案
[4] 水銀灯のh線 水銀灯の発光輝線である、i線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)の一種で、広く産業用途で使用されている
[5] レーザー直接描画露光 (レーザーダイレクトイメージング/LDI) レーザーを用いて、直接基板上に回路パターンを露光する技術
[6] MTTF Mean Time To Failureの略称。平均故障時間を示す指標
関連リンク
ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社について
ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社(Nuvoton Technology Corporation Japan)は、2020年にNuvoton Groupに加わりました。NTCJは、世界的な半導体専門メーカーとして、設立以来60年超にわたって培われてきた技術とさまざまな製品、およびそれらを最適に組み合わせた空間センシングソリューションと電池応用ソリューションを提供しています。 お客様やパートナーとの関係を大切にし、期待以上の付加価値を提供することで、社会、産業、人々の生活のさまざまな問題を解決するグローバルソリューション企業として活動しています。 詳細についてはhttps://www.nuvoton.co.jpをご参照ください。