中期経営計画

証券コード : 7537

2019-2021年度 中期経営計画

当社が属するエレクトロニクス市場では、IoTやAI、ロボティクスなどの社会生活を変革する新しいテクノロジーの導入が拡大しつつあります。
このような環境のもと当社企業理念と、創業来の「先見」と「先取」の精神をもって「変化をチャンス」とすべく中期経営計画を策定しました。

中期経営計画における3つの方針

「新たな価値を創造するビジネスモデルの構築」とは、差別化した付加価値の高い製品・サービスをソリューション提供することによって、新たなビジネスモデルの構築と事業ポートフォリオの進化を目指すものです。
「成長市場に向けた事業開発の促進」は、FINsix社の小型電源モジュールや医療分野におけるMC10社のバイオスタンプ、ロボティクス分野におけるAeolus Robotics社のAI対応汎用ロボットサービスなど、投資、開発、販売に取り組んできましたが、これらの成長市場における新規事業の収穫をしっかりと行うとともに、必要な場合は、新たな投資、M&A、アライアンスなども考えます。
「持続可能な社会への貢献」とは、当社が扱う、先進の“尖った技術”で未来を豊かにしたいということです。現在の地球規模での企業に対する要求とは「持続可能な成長に向けた取組み」であることに疑う余地はありません。自社のESGについての取組みを強化するだけにとどまらず、社会、企業のこの取組みについて当社の提供するソリューションがどのように貢献できるかを、社員ひとりひとりが常に意識として持ち、行動することを徹底したいと考えております。
これまで進めてまいりました中計施策の成果は着実に芽が出てきており、これからもその取り組みを進めてまいります。
しかしながら、近年米中貿易摩擦に端を発した中国経済の減速の影響を受け産業機器向けの需要の落ち込みや新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に甚大な影響を及ぼしております。また2020年9月末を以って主要仕入先のひとつであるテキサス・インスツルメンツ社との契約が終了いたします。
当社は当初想定していた資本効率の向上は困難と判断し、「ROE8%」の目標を引き下げ、まずは5%の達成を最優先で目指し、収益力の向上に向けた取り組みを推進してまいりたいと考えております。

デバイス事業の取り組み

デバイス事業では「事業ポートフォリオの進化」と「生産性の向上」をテーマに、事業収益の最大化に向けた取り組みをより一層、進めてまいります。

「既存ラインカードの深耕」では、新規の販売先への拡販を積極展開しています。ラインカードの一層の充実とソリューション提案力の強化にも取り組みさらなるサービスの向上を目指します。
「成長市場での事業拡大」につきましては、これまでも、医療や介護、IoTなどの分野でユニークな技術を持つ企業に投資し新たな商材を開拓して事業化を進めてきました。アイオロス社のロボット事業では、AI搭載の介護支援ロボットを介護施設などに提案しています。さらに、自動車分野ではSilicon Mobility社のモーター制御コントローラなど戦略製品の拡販を推進しています。
またIoT活用のためのアプリケーション開発・実行プラットフォーム「VANTIQ」の取扱いも開始し、今後もソフトウェア製品を拡充してデバイス商材と組み合わせた新たなソリューションを提案していきます。
「海外ネットワークの充実」では、新型コロナウイルス感染症の収束を見極めて、北米や欧州での事業の拡大を進めていく方針です。デバイス事業では、これらの取り組みを加速するため、柔軟に組織を組み換え、人材を再配置して、「生産性向上」への取り組みを強化してきました。
デジタルマーケティングの活用にも引き続き取り組み、今後も効率的な提案活動とお客様の潜在的なニーズの取り込みに注力していきます。

システム事業の取り組み

システム事業では「マーケットインとカスタマーイン」の「顧客志向」をベースにして収益力の向上に取り組み成果を上げてきました。
この基本戦略を継続しながら、今後も「製品・技術・サービスの差別化」でより高収益な事業を目指した取り組みを推進します。

システム事業の分野別取り組み

「航空宇宙機器」は、人工衛星・ロケット搭載モジュール向けの高信頼性部品の拡販を進め、この分野での部品供給会社として国内NO.1のポジションを目指します。航空機及び自動車用運転シミュレータ、自動車衝突実験用のセンサー、データ収録装置など新規商材の立ち上げにも注力し、ビジネス領域の拡大に取り組んでいす。
「情報通信機器」では、5Gの商用サービス開始に伴い問い合わせや引き合いを数多くいただいていす。ハードウェアのみならずソフトウェアを含めた幅広い商材と、コンサルティング力など専門性を高め、更なる事業規模の拡大に取り組んでいきます。
「レーザ機器」では、産業機器や医療機器組込みレーザのビジネスで維持・拡大を図りつつ、成長が期待される深紫外や紫外線LED関連の商品ラインアップの拡充とプロモーション活動の強化を進めます。
「産業機器」では、インダストリアルIoT分野において需要が高まっている産業機器向けの組込み用コンピュータの伸長を見込んでいます。また、自動運転などの技術開発により成長が期待される自動車市場向けで
は、組立・検査・解析装置の拡販を進めていきます。これらの分野では、特に技術的に差別化が図れる最先端製品の開発を促進します。顧客ニーズに基づいたソリューション提案力の強化にも引き続き取り組みます。
「医療機器」では、画像診断装置を中心にエンジニアリング力を強化することでシェアアップを推進し、また新規商材の拡充と販売エリアの更なる拡大を目指した取組みを推進します。