商品基礎情報
セイコーエプソン慣性計測装置(IMU)の特長
これまでは「FOG(Fiber Optical Gyro)」クラスの性能を持ったものは筐体が大きく使用用途も限られていましたが、セイコーエプソンの慣性計測装置(IMU)は「FOG(Fiber Optical Gyro)」クラスの性能を小型筐体に収めたことによりこれまでに使用できなかった製品への搭載を可能にしました。
以下のアランバリアンス図(ARW+Bias Instability)に示す通り水晶ジャイロセンサーの精度・安定性が優れていることが分かります。
- ARW(アンギュラーランダムウォーク) : 短期揺らぎは数値が小さいほど高性能(高安定)です。
- BIS(バイアスインスタビリティ) : 中⾧期揺らぎは数値が小さいほど高性能(高安定)です。
▌内蔵プロセッサーにより各種補正を実施
実環境下では実装基板の反り、実装誤差、振動、温度変化などさまざまな影響を受け出力データの精度が劣化します。エプソンのIMUは誤差を低減する補正機能を搭載しており、高精度センシングデータを安定的に出力します。
●アライメント補正、感度補正、オフセット補正、温度補正
●フィルター処理、角度演算
▌小型・軽量な1インチサイズのプラットフォームを採用
○ 1インチサイズの小型プラットフォームで、外形・インターフェース共に互換性があり、容易に性能のアップグレードが可能
○ 小型・軽量・低消費電力の特長により、お客様製品の小型・軽量化に貢献
慣性計測装置(IMU)製品ラインアップ
性能・機能/機種名 | M-G370PDS | M-G370PDF | M-G366PDG | M-G330PDG | M-G552シリーズ※1 | ||
特長 | 低ノイズ 高安定 |
広レンジ 高安定 |
姿勢角出力 スタンダードモデル |
姿勢角出力 ベーシックモデル |
防塵・防水 | ||
インターフェイス | SPI/UART | J1939 (CANopen、RS422 型番により選択可) |
|||||
ジャイロセンサー | 検出範囲 | °/s | ±200 | ±450 | ±450 | ±400 | ±450 |
バイアス 安定性 |
°/h | 0.8 | 0.8 | 1.2 | 3 | 0.8 | |
角度 ランダム ウォーク |
°/√h | 0.03 | 0.06 | 0.08 | 0.1 | 0.06 | |
加速度 センサー |
検出範囲 | G | ±10 | ±10 | ±8/±16※2 | ±8/±16※2 | ±10 |
バイアス 安定性 |
mG | 0.012 | 0.012 | 0.024 | 0.03 | 0.012 | |
アライメント精度 (ジャイロ/加速度) |
° | 0.01 | 0.01 | 0.01 | 0.01 | 0.01 | |
動作温度範囲 | ℃ | -40~+85 | -30~+80 | ||||
消費電流 | mA(typ) | 16 | 32@12V | ||||
電源電圧 | V | 3.3 | 9~30 | ||||
サイズ | mm | 24×24×10 | 65×60×30 | ||||
重量 | grams | 10 | 115 | ||||
主な機能 | 外部トリガー カウンターリセット入力 など |
IP67対応 (防塵・防水) |
|||||
製品外観 |
※1 内蔵するIMUにより製品型番、仕様値が異なります。 記載はM-G552PJ7の仕様値です。他製品の型番、仕様値はお問い合わせください。
インターフェースはJ1939、CANopen、RS422を製品型番により選択可能です。
※2 同一モデルにおいて、設定変更で切り替え可能です。