関連商品・技術情報
商品基礎情報
概要
お客様の環境でPQCアルゴリズムを無料でテスト
Utimacoの量子プロテクト・シミュレーターを使用すると、標準化された耐量子計算機暗号(PQC)アルゴリズムをお客様の環境でテストできます。このシミュレーターは、NIST(アメリカ国立標準技術研究所)およびBSI(ドイツ連邦情報セキュリティ庁)が推奨する格子ベースおよびハッシュベースのアルゴリズムをサポートしており、お客様の開発チームがご自身のアプリケーションで直接テストできるようになっています。
特長
本格導入前のPQCアルゴリズム検証を、より手軽に
量子プロテクト・シミュレーターをご利用いただくことで、お客様の実際の環境やユースケースに合わせて、ML-KEM、ML-DSA、LMS、HSS、XMSS、XMSS-MTといった主要な耐量子計算機暗号アルゴリズムの評価をスムーズに進められます。
開発プロセスを、もっとシンプルに
開発チームが必要とするその場で、すぐに利用を開始できます。シミュレーターで十分にテストと検証を行った設定は、アプリケーションパッケージとして量子プロテクトを実行する実際のHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)へ、手間なく移行することが可能です。
プロジェクト評価期間を短縮
量子プロテクト・シミュレーターを使えば、開発チームはお客様のユースケースに特化したPQCアルゴリズムのテストをすぐに開始できます。これにより、お客様のワークフローが効率化され、時間を節約。実際のHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)が設置される前から、プロジェクト開発に着手することを可能にします。
仕様
暗号インターフェース(API)
- PKCS #11
- Utimaco独自の暗号拡張サービスインターフェース(CXI:C言語およびJava)
搭載暗号アルゴリズム
- ML-KEM (FIPS 203)
- ML-DSA (FIPS 204)
- LMS and HSS
- XMSS and XMSS-MT
セット内容
シミュレーター本体
量子プロテクト・シミュレーターは、当社のu.trust汎用HSM Seシリーズ向けの耐量子計算機暗号(PQC)アプリケーションパッケージをシミュレートするものです。インストーラーが付属した実行可能プログラムとして、Utimacoのダウンロードポータルにて提供されています。
アプリケーションプログラミングインターフェース(API)
- PKCS #11
- Utimaco独自の暗号拡張サービスインターフェース(CXI:C言語およびJava)
暗号アルゴリズム
- ML-KEM (FIPS 203)
- ML-DSA (FIPS 204)
- LMS and HSS
- XMSS and XMSS-MT
FAQ
Q: 量子プロテクト・シミュレーターにはどのようにアクセスできますか?
A: Utimacoの量子プロテクト・シミュレーターをご利用いただくには、まずUtimacoポータルにてアカウントを作成していただく必要がございます。
ご登録後、輸出コンプライアンスの観点から、お客様にご提供いただいた情報をUtimacoにて確認いたします。この確認手続きには、最大で48時間ほどお時間をいただく場合がございます。
確認が完了次第、お客様にはUtimacoダウンロードポータルへのアクセス権が付与されます。ダウンロードポータル内のシミュレーターセクションにお進みいただき、量子プロテクト・シミュレーターを選択してダウンロードしてください。
Q: シミュレーターの設定を、実際のUtimacoハードウェアセキュリティモジュールに移行できますか?
A: はい、可能です。量子プロテクト・シミュレーターでは、お客様のユースケースに合わせてPQCアルゴリズムを設定しテストすることができます。その後、その設定を、お客様のUtimacoハードウェアセキュリティモジュール(量子プロテクトの実行が前提となります)へシームレスに移行することが可能です。
ただし、セキュリティ上の理由から、実際のHSMではテスト目的で使用した鍵情報を一切使用しないように、十分ご注意ください。
Q: シミュレーターの使用に関して、どこでサポートを受けられますか?
A: テストやインストールの際に何かご不明な点がございましたら、support@utimaco.com までお問い合わせください。