関連商品・技術情報
商品基礎情報
5071Bの特長
- 自動起動と直感的なメニュー構造
- 高性能チューブによる「±5.0 x 10-13」の精度で高速ウォームアップ(30分以内)
- 時刻とメッセージを表示する一体型ディスプレイ
- 前面と背面に容易にアクセス可能な複数の時刻・周波数入出力ポート
- 1PPS信号の自動同期
- アラーム出力を含むリモートでのインターフェースおよび制御
- 最新のITU-T G.811.1 ePRC標準の要求事項の準拠
導入メリット
- 管理されていない不安定な環境下でも高い精度と安定性を維持
- 精度 ±5.0 × 10-13を実現 (高性能チューブ)
- 安定性 ≤5.0 × 10-12(平均時間1秒)を実現 (高性能チューブ)
- 環境安定性 ±8.0 × 10-14(あらゆる環境条件下での周波数変動)
- 長期安定性 高性能に対して≤1.0 × 10-14(平均時間5日間)
- 平均故障間隔 (MTBF) 160,000時間以上の実証された信頼性
- NISTトレーサビリティ
- ACおよびDC入力、内蔵バッテリーバックアップ
国際標準に準拠する高精度な時刻・周波数基準
世界中の標準機関は、国際度量衡局(BIPM)の協定世界時(UTC)を基準に、セシウム標準器の性能を検証しています。これらの研究所が提供するサービスの品質は、標準器の精度と信頼性、特に安定性に直結します。
5071Bセシウム原子時計は、1日を超える平均時間での安定性を保証した画期的な製品です。デジタル電子回路が常に機器の動作パラメータを最適化するため、温度や湿度といった環境変化の影響を事実上排除し、不安定な環境下でもその精度と安定性を確実に維持します。
衛星通信を効率化する高精度な周波数と同期
衛星通信において、地上局と通信衛星間の正確な信号送受信には、極めて安定した周波数が不可欠です。また、衛星間のキャリア周波数差を調整する柔軟性も求められます。
5071Bは、オフセット周波数と一次周波数の両方を、保証された高い安定性で生成可能です。さらに、セキュアな通信における正確なタイミング同期や、周波数アジャイルな信号利用時の厳密な同期も実現します。あらゆる外部1PPS信号への自動同期機能により、複雑な同期プロセスを大幅に簡素化し、衛星通信の効率化を強力にサポートします。
高精度な時刻・周波数システムのバックアップ
5071Bセシウム原子時計とGPSタイミング受信機を組み合わせることで、極めて高精度な時刻と周波数を生成・維持する堅牢なシステムが構築できます。GPSシステムのタイミング精度は、実は多数の5071Bセシウム原子時計に支えられています。
GPS信号は高精度な時間基準を提供しますが、干渉やアンテナの問題で精度が低下する可能性もあります。しかし、5071BはGPS受信機にとって優れたバックアップおよびリファレンスとなり、同時に5071B自体が持つ卓越した安定性と出力信号品質により、外部からの影響を受けずに信頼性の高い運用を可能にします。この相乗効果こそが、経済的かつ冗長性のある周波数・時刻システムを実現する鍵です。
電源投入後30分で国際標準に合致
5071Bは、改良されたセシウムビーム管(CBT)の内在的な精度により、電源投入後わずか30分で、調整なしに周波数の国際標準に対し±5.0 x 10-13以内の精度で起動します。この驚異的な精度は、あらゆる環境条件下で保証されています。
フリッカーフロアを保証する唯一のセシウム標準器
5071Bの高性能セシウムビーム管は、5日以上の平均時間において1.0 x 10-14よりも優れた安定性を保証します。また、1.0 x 105秒(約1日)を超える平均時間に対する安定性を明記した最初のセシウム標準器であり、さらにフリッカーフロア(フリッカーノイズの底)を初めて明記し、保証しました。高性能5071Bのフリッカーフロアは1.0 x 10-14以上、NISTの測定では通常5.0 x 10-15よりも優れていることが示されています。マイクロプロセッサ制御のサーボループにより、温度、湿度、磁場の変化を事実上無視し、長期間にわたり卓越した性能を発揮します。
長寿命と充実したサポート体制
5071Bは、その前身である5071Aの設計を継承し、1992年の発表以来、平均故障間隔(MTBF)が160,000時間以上という実績を誇ります。この信頼性は、標準の長寿命セシウムビーム管に対する12年間保証、高性能チューブに対する7年間保証によって裏付けられています。さらに、米国標準技術研究所(NIST)への完全なトレーサビリティも提供されており、高品質な修理およびメンテナンスサービスも利用可能です。
簡単操作とリモート制御でシステムを統合
今日のセシウム原子時計は、テレコミュニケーション、衛星通信、ナビゲーションシステムにマスタークロックとして採用されることが増えています。
5071B(5071Aの機能を継承)は、完全なリモート制御および監視機能を提供し、プログラム可能な機器の標準コマンド(SCPI)言語とRS-232Cポートを使用して、機器の機能やパラメータを遠隔から照会できます。また、内蔵バッテリーによる45分間のバックアップ機能も備わっており、遠隔地からの管理も容易です。マイクロプロセッサ制御により、ACまたはDC電源に接続するだけで自動的に起動し、セシウムチューブの寿命を通じて一切の調整なしで、すべての精度仕様を満たします。直感的なフロントパネルのLCDディスプレイとキーパッドにより、機器の状態確認や制御も簡単に行えます。
精度と長期安定性※1
※1 : 最小2カ月間のウォームアップ後の生涯精度(高性能CBTのみ)。CBTの寿命期間中、5.0 × 10–14 を超える変化なし。
安定性 (アラン偏差)
SSB 位相ノイズ Noise
仕様 電気
※2 : 各出力は、フロンパネルまたはリモートコントロールから5 MHzまたは10 MHz に設定できます。
リモートシステムインターフェースおよび制御 RS-232-C (DTE 構成)
全機器機能およびパラメータの完全なリモート制御と問合せ
注文情報