Bluetooth®の評価をしてみよう [CyBluetool 動作試験編]

Bluetoothはワイヤレスイヤホンやマウスだけでなく、スマートフォンの近接通信や各種センサとの連携など幅広く用いられています。今回はInfineon Technologies AG(以下、インフィニオン社)のBluetooth製品をご評価される方を対象に、前回のインストール編に続き実際のBluetoothデバイスの動作試験方法について説明します。

動作試験内容一覧

以下の内容を実施することで基本的なBluetoothデバイスの動作が実行可能な状態かどうか確認します。

  1. HCI Resetコマンドの応答確認
  2. コンフィグファイルのダウンロード
  3. 周辺デバイスの探索
  4. 周辺デバイスからの探索への応答

CyBluetoolを使用したデバイスの動作確認

事前準備

インフィニオン社製のBluetoothデバイスを搭載した評価ボードとWindows PCとUSBケーブルで接続します。接続後にコントロールパネル→デバイスマネージャーからポート番号を確認します。以下の例ではCOM8です。評価ボードによってはFTDIのUSBシリアル変換のドライバのインストールが必要な場合があります。

CyBluetoolでデバイスを制御するためには、Select Deviceメニューを開き、Device Nameの項目でCOMポート番号(先ほど調べたCOM8)を選択しConnectをクリックします。

HCIコマンドにデバイスが応答するか確認

7.3:Host Controller & Baseband CommandsからResetを選択しダブルクリック、またはSendボタンをクリックします。LogウインドウにはPC側からResetコマンドが発行され、デバイス側からHCI Command Complete EventがSuccessで応答があったことが表示されます。デバイスの応答がない場合にはHCI Command Complete Eventが返ってきません。応答がない場合にはデバイスとの接続や電源の確認を行ってください。

コンフィグファイル(HCDファイル)のダウンロード

Bluetoothデバイスの動作確認にはコンフィグファイルのデバイスへのダウンロードが必要です。コンフィグファイルのダウンロードには事前にBTPファイル(CyBluetool用の設定ファイル)とHCDファイルを入手する必要がありますので、丸文の担当者へお問い合わせください。
以下の様にBTPファイルとHCDファイルをBrowseボタンで指定し、Downloadをクリックします。Downloadが成功するとCompleted successfullyが右下に表示されます。

周辺デバイスの探索

コンフィグファイルのダウンロード完了後7.1:Link Control CommandsからInquiryを選択し、ダブルクリックまたはSendをクリックしてください。周辺に探索可能なBluetoothデバイスが見つかった場合にはInquiry Resultsとしてデバイス情報の応答があります。
周辺に探索可能なデバイスがあるにも関わらず応答がない場合にはアンテナの接続が正しく行われているか、HCDファイルが使用しているBluetoothモジュールのMain Clockの仕様に適合したものかどうか確認するようにしてください。

周辺デバイスからの探索許可

7.3のWrite_Scan_EnableでScan_EnableのValueをInquiry and Page Scan enabledに設定し、Sendを実行することで周辺デバイスからの探索許可を設定することができます。InquiryやPage Scanに応答できるようになります。
プロファイルを実装していないためスマートフォンなどからは検出できません。

担当エンジニアからの一言

今回は、CyBluetoolを使用したデバイスの動作確認方法を説明しました。
次回は、Bluetoothテスタと接続して試験を実施する方法を説明します。

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