Bluetooth®の評価をしてみよう [CyBluetool Bluetoothテスタ接続試験]
Bluetooth接続試験の手順一覧
以下の内容を実施することで基本的なBluetoothデバイスの動作が実行可能な状態かどうか確認します。
- Bluetoothデバイスの初期化
- コンフィグファイルのダウンロード ※Bluetooth動作試験編と共通のため割愛します
- テスト用Bluetoothデバイス設定
- HCI Set_Event_Filterの設定
- HCI Write_Scan_Enableの設定
- HCI Enable_Device_Under_Test_Modeの設定
- Bluetoothテスタ接続試験実施
テスト用Bluetoothデバイス設定
テスト用のBluetoothデバイス設定方法と内容を説明します。後述の設定をすることで、BluetoothデバイスがBluetoothテスタからRFケーブル経由で届く接続要求やテストモードの設定に自動応答できるようになります。
HCI Set_Event_Filterの設定
すべての接続要求を自動で許可する設定を行います。
7.3: Host Controller & Baseband CommandsからSet_Event_Filterを選択し設定メニューを表示させます。
下記パラメータの設定が選択できたらSendをクリックします。
Filter_Type:Connection_Setup
Connection Setup Filter Condition Type:Allow Connections from all devices
Auto Accept Flag:Do Auto accept the connection with role switch disabled
HCI Write_Scan_Enableの設定
BluetoothデバイスをBluetoothデバイスからの探索および接続要求に応答できるように設定します。
7.3: Host Controller & Baseband CommandsからWrite_Scan_Enableを選択し設定メニューを表示させます。
下記のパラメータの設定が選択できたらSendをクリックします。
Scan_Enable:Inquiry and Page Scan Enabled
HCI Enable_Device_Under_Test_Modeの設定
BluetoothデバイスをDUT(Device Under Test)モードに設定します。
7.6: Testing CommandsからEnable_Device_Under_Test_Modeをダブルクリックします。
Bluetoothテスタ接続試験実施
BR/EDR試験の場合
BluetoothデバイスとBluetoothテスタをRFケーブルで接続し(図1参照)、Bluetoothテスタで試験を開始します。試験は自動で実行されるため、試験中にBluetoothデバイスを操作する必要は一切ありません。
Bluetooth Low Energyの試験でDirect Test Mode(DTM)を実施する場合
1の手順(Bluetoothデバイスの初期化)が完了した状態でBluetoothテスタにBluetoothデバイスをUSBまたはRS232Cでシリアル接続しHCIの制御をBluetoothテスタから実行できるようにします(図2参照)。DTMの場合には2の設定(テスト⽤Bluetoothデバイス設定)は不要で、特別な設定は必要ありません。
担当エンジニアからの一言
今回は、CyBluetoolを使用したBluetoothテスタとの接続試験方法を説明しました。
次回は、電波認証試験用の設定方法を説明します。
その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。