Bluetooth®の評価をしてみよう [CyBluetool 電波認証試験編]


電波認証試験用の設定一覧
以下の内容を実施することで電波認証試験を行うことができるようになります。BLEの試験用のコマンドは標準のHCIコマンドのため割愛します。
- 初期化
- コンフィグファイルのダウンロード *Bluetooth動作試験編と共通のため割愛します
- 連続受信設定
- 連続送信設定
- ホッピングなし単一周波数
- ホッピングあり79channel
連続受信設定
連続受信試験では設定した受信周波数で受信した際のスプリアスをチェックします。
受信中にHCIのEventなどは一切通知されません。
0:Vendor Specific CommandからWrite_Receive_Onlyを選択し設定メニューを表示させます。
Receive_Frequency: 以下の周波数を入力しSendをクリックします。
▪ Low channel:2402 MHz
▪ Mid channel:2441 MHz
▪ High channel:2480 MHz
連続送信設定
ホッピング無し単一周波数
0:Vendor Specific Commandから
Set_Tx_Carrier_Frequency_ARMを選択し設定メニューを表示させます。
以下の設定を入力し、Sendをクリックすると連続送信が開始されます。
Carrier_Enable: Carrier on を選択します。
Carrier_Frequency: 送信周波数を入力します。
▪ Low channel:2402 MHz
▪ Mid channel:2441 MHz
▪ High channel:2480 MHz
Mode: PRBS9 を選択します。
Modulation Type:GFSK, 8PSK, QPSK から試験に必要な変調を選択します。
Transmit_Power: Specify Power Table index を選択します。
Transmit_Power_Table_Index:0x0 を設定すると最大値となります。1ステップごとに4dB減衰します。
ホッピングあり79channel
Tx_Testコマンドを使用して連続送信しますが、使用するBluetoothデバイスのBDアドレスを入力する必要があるため、Tx_Test設定前にBDアドレスを確認します。
7.4:Informational ParametersからRead_BD_ADDRをダブルクリックします。
Logsに表示されたBD_ADDRの値をコピーします。
BR(Basic Data Rate)のTx_Test設定
0:Vendor Specific CommandからTx_Testを選択し設定メニューを表示させます。
以下の設定を入力し、Sendをクリックすると連続送信が開始されます。
Local_Device_BD_ADDR:上記のBD_ADDRの結果を入力します。
Hopping_Mode: 79 Channel を選択します。
Modulation_Type: PRBS9 Pattern を選択します。
Logical_Channel: BR の場合、ACL Basic を選択します。
BB_Packet_Type: DH5 / 3-DH5 を選択します。 Logical_ChannelでACL Basicを選択した場合には左辺の1-MbpsのDH5が選択されます。
BB_Packet_Length:65535 (0xFFFF)を入力すると最大長のパケット長になります。
Tx_Power_level: Specify Power Table index を選択します。
Transmit_Power_Tabel_Index: 0x0 を入力します。
EDR(Enhanced Data Rate)のTx_Test設定
0:Vendor Specific CommandからTx_Testを選択し設定メニューを表示させます。
以下の設定を入力し、Sendをクリックすると連続送信が開始されます。
Local_Device_BD_ADDR:上記のBD_ADDRの結果を入力します。
Hopping_Mode: 79 Channel を選択します。
Modulation_Type: PRBS9 Pattern を選択します。
Logical_Channel: EDRの場合には ACL EDR を選択します。
BB_Packet_Type: DH5 / 3-DH5 を選択します。 Logical_ChannelでACL EDRを選択した場合には右辺の3-Mbpsの3-DH5が選択されます。2-Mbpsの場合には DM5 / 2-DH5 を選択します。
BB_Packet_Length:65535 (0xFFFF)を入力すると最大長のパケット長になります。
Tx_Power_level:Specify Power Table index を選択します。
Transmit_Power_Tabel_Index: 0x0 を入力します。
担当エンジニアからの一言
今回は、CyBluetoolを使用した電波認証試験用の設定方法を説明しました。ホッピング周波数をLow、Mid、Highに限定する方法について問い合わせを多くいただきますが、CyBluetoolでは設定することができません。79channelのホッピング設定での受験が可能かどうかについてはお手数ですが、試験機関へお問い合わせください。
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