できるMPLAB® X IDE [インストール編]
Microchip Technology 社(以下、Microchip社と表記)のMCU 製品を使用する場合に必要な統合開発環境、MPLAB X IDE について説明します。
インストール編ではMPLAB X IDEのインストールについて詳しく説明します。
「できるMPLAB X IDE」は以下の順番で、MPLAB X IDE を説明します。
MPLAB X IDEのインストール
MPLAB X IDE は Windows、mac OS、Linux に対応したパッケージがあります。 プラットフォームに合わせたパッケージをダウンロードしてインストールしてください。
また、MPLAB X IDEのバージョンが更新されURL、Webページ構成、GUIダイアログ、インストール手順が変更される可能性がありますのでご注意ください。
プラットフォーム(OS:64bit) | プロセッサ | メモリ | ディスク容量 |
Windows 7, 8, 10 Professional | Intel® Core i7 または同等品 |
8 GB以上 | 1.5GB以上の フリースペース |
Ubuntu® 15.04 | Intel Core i5 または同等品 |
4 GB以上 | |
Macintosh® OS X 10.13 High Sierra | Intel Core Duo または同等品 |
手順
① MPLAB X IDEのページを開きます。
② Downloadsが表示されるまで、下にスクロールします。
③ 使用する OS に合わせてインストーラをダウンロードします。
④ ダウンロードしたインストーラを実行します。
⑤ Nextボタンをクリックして次に進めます
⑥表示するLicense Agreement(使用許諾)の内容を確認しI accept to … を選択します。
⑦ 有効になったNextボタンをクリックし次に進みます。
⑧ Installation Directory(インストール先)とProxy Settings(プロキシ設定)を環境に合わせて設定しNextボタンをクリックし次に進みます。
⑨ 使用しないツールやマイコンのインストールを解除できます。設定が終わったらNextボタンをクリックし次に進みます。
⑩ MPLAB X IDEのインストール後、コンパイラとコンフィグレータのWebページを開くためのチェックボックスです。コンパイラのチェックボックスはこのままにしてFinishボタンクリックしインストールを終了します。
コンパイラのインストール
MCUとコンパイラの対応は次の通りです。
使用するMCU | コンパイラ |
---|---|
8bit PIC® & AVR MCU | MPLAB XC8 Compiler |
16bit PIC MCU & dsPIC® DSC | MPLAB XC16 Compiler |
32bit PIC & SAM MCU & MPU | MPLAB XC32 Compiler |
コンパイラのダウンロードとインストール手順
① コンパイラのページが開いていなかった場合、コンパイラのページを開いてください。
② Compiler Downloadのタブをクリックします。
③ 使用するOSに合わせて、インストーラをダウンロードします。
④ ダウンロードしたインストーラを実行します。
⑤ コンパイラのダイアログが表示されます。Nextボタンをクリックして次に進みます。
License Agreement(使用許諾)が表示されますので内容を確認し
⑥ License Agreement(使用許諾)の内容を確認しI accept to … を選択します。
⑦ 有効になったNextボタンをクリックし次に進みます。
⑧ License Typeを設定します。Licenseを購入している場合はそのLicenseを設定し Nextボタンをクリックします。
⑨ インストール先を変更したい場合はそのフォルダを選択し Nextボタンをクリックします。
⑩ 使用するユーザー制限したり環境変数への追加など必要であれば設定し Nextボタンをクリックします。
⑪ 再度、Nextボタンをクリックしファイルを展開します。
ファイルの展開が終了すると PRO license設定です。
⑫ PRO license設定を行います。 Free Licenseの場合はそのままNextボタンをクリックし次に進みます。
⑬ Finishボタンをクリックしてコンパイラのインストールが終了します。
※画像はXC8ですが、XC16やXC32もほぼ同様です。
コンフィグレータのインストール
MPLAB X IDEの Plug-in の Code Configurator をインストールします。
Code Configurator は次の機能をサポートしています。
- クロックや周辺などの設定をGUIで行えます。
- GUI設定で対応していない機能はレジスタに直接設定できます。
- 設定された値や周辺を制御する関数はCソースファイルとして生成されます。
MCUとコンフィグレータの対応は次の通りです。
使用するMCU | コンフィグレータ |
---|---|
MIPS® & Arm® Cortex® Core MCU & MPU | MPLAB Harmony 3 Configurator |
8bit / 16bit / 32bit PIC MCU & MPU | MPLAB Code Configurator v3 |
Code Configuratorを含む Plug-in のインストールの手順
① MPLAB X IDE を立ち上げます。
② メインメニューの Tools の Plugins メニューをクリックします。
③ 表示されたダイアログの Available Plugins( xx )タブをクリックします。
④ リストの MPLAB Code Configuratorをチェックします。
⑤ 有効になった Install ボタンをクリックします。
⑥ Plugin Installerダイアログが表⽰されます。Nextボタンをクリックし次に進めます。
License Agreement(使用許諾)が表示されますので内容を確認し
⑦ License Agreement(使⽤許諾)の内容を確認しI accept … を選択します。
⑧ Installボタンをクリックしインストールを開始します。
⑨Restart Now を選択したままにして Finish ボタンをクリックしMPLAB X IDEをリスタートさせます。
コンフィグレータをインストールするとツールバーにMCCアイコンが追加されます。
まとめ
さてインストール編はいかがだったでしょうか?
これでMPLAB X IDEの準備が完了しました。次回のプロジェクト作成編では今回インストールしたコンフィグレーションを使用してプロジェクトを作成する予定です。