非絶縁AC/DC評価ボードを動かしてみた

MP175の特長

MP175は700VのMOSFETを内蔵した非絶縁の電源ICです。
出力電力は10Wをターゲットとしております。

すぐに評価が始められる評価ボードと無償サンプルの提供が可能です。
下記の申し込みフォームより、「無償サンプル希望」とお問い合わせください。

EV175-S-00A評価ボードの特長について説明します。

1. 入力電圧は85Vac～265Vacまで幅広く入力することができるようになっております。
2. 基板のサイズは6cm×3.5cm、高さは2.2cmです。
3. 出力電力は10Wを出力することが可能です。

写真はEV175-S-00A評価ボードの表面と裏面になります。

今回はEV175-S-00A評価ボードの評価ボードを使用して測定します。

• 今回測定する項目
  • 効率測定

評価するEV175-S-00A評価ボードの回路図になります。

• 以下の測定環境で評価します。
  • 効率測定

EV175-S-00A評価ボードの動作方法は安定化電源を入力して、電子負荷装置で負荷電流を変更して、パワーメータで入力電力と出力電力を確認して効率を測定します。
(効率評価方法)

1. 安定化電源でACの90Vac、115Vac、141Vac、200Vac、230Vac、264Vacの電圧設定を行い、安定化電源から評価ボードに配線して安定化電源の出力スイッチを押します。
2. 出力電圧18Vを確認しながら、電子負荷装置を使用して負荷電流を変更します。
3. パワーメータで入力電力と出力電圧、出力電流を読み取りして効率を測定します。

測定基板、装置の写真になります。

効率測定の装置写真

EV175-S-00Aの効率データ

入力電圧を90Vac～264Vac、出力電流を0.05～0.55Aで変えた時の効率です。（室温23.4℃）

EVHF500-30-P-00Aの効率グラフ

EV175-S-00Aの出力電圧のレギュレーションのデータ

入力電圧を90Vac～264Vac、出力電流を0.05～0.55Aで変えた時の出力電圧のレギュレーションです。（室温23.4℃）

EV175-S-00Aの出力電圧のレギュレーションのグラフ

MP175評価ボードで効率測定しました。効率は入力電圧が90Vac～264Vac、最大出力電力10Wで84.5%以上に達していることを確認できました。出力電圧のレギュレーションは入力電圧が90Vac～264Vac、出力電力を1W～10Wの範囲で18V＋1.3%以下で一定に保つことが確認できました。

入力電圧がAC電源ですが非絶縁電源で回路構成しており、設計で難関になるトランスを使用していないので、電源設計が簡単になり、省スペースの電源には最適です。

だだし、トランスで絶縁していないのでアプリケーションとしては手で触れないことが前提となります。

ぜひ、AC電源で省スペース、手で触れないスマートメータ、FAなど、出力電力10Wのアプリケーションにいかがでしょうか。