【AI+マルチセンサー】コンタクトレス・エレベーター・ソリューション
近年、公衆衛生意識の高まりに応じて、エレベーターにはボタンに触れずに操作できるタッチレス(非接触)ボタンの搭載が増えています。そこで、AIとマルチセンサーを活用することで、既存エレベーターのプッシュ式ボタンを簡単にタッチレス化できるコンタクトレス・エレベーター・ソリューションをご紹介します。
m'AI Touch社のご紹介
m’AI Touch(邁啟科技)社は、光工学とAI画像認識の高い技術知識を持つメンバーに様々な分野の専門家も加えた、台湾の国立清華大学から立ち上げられたAI人工知能の分野、活用に焦点を当てている優秀なエンジニアチームです。そして、光学知識とAI技術を組み合わせ、既存エレベーターのタッチレス化を実現するコンタクトレス・エレベーター・ソリューションを開発しました。このソリューションはすでに台湾国内の病院、介護施設、大学キャンパス、ホテル、商業ビルなどのエレベーターに設置、運用されています。
コンタクトレス・エレベーター・ソリューション
近年、エレベーターボタンのタッチレス化は急速に広がっており、多くの企業がこの技術を導入し、公共施設やオフィスビル、病院などで利用されています。ただし、既存のエレベータボタンをタッチレス化するにはエレベーターパネルの交換やボタン内部に赤外線センサーなどの搭載が必要となり、コストが高く、そして精度も低いといった課題があります。m’AI Touch コンタクトレス・エレベーター・ソリューションは、それらの課題を解決します。
m’AI Touch コンタクトレス・エレベーター・ソリューションの特長:
・AIとマルチセンサーを活用し、誤動作防止と正確な認識を実現
・アドオン型で既存のエレベーターボタンを簡単にタッチレス化
まず、エレベーターの内部は、照明の明るさ、温度、湿度が異なり、センシングして正しい認識をするのは厳しい環境と言えます。m’AI Touch では誤ったタッチを防ぐために、複数のセンサーを使用して明るさ、温度、湿度の変化などの異なる状態を同時に捕捉し、それらのセンサーからのデータを使って学習させたAIモデルを利用することで、一般的なタッチレス・ボタンよりも正確に指がボタンを指していることを検知します。例えば、衣服、かばん、手のひらなど、指以外の物体が検出された場合、AIモデルがこれらの物体を無視し、誤検出を防いでいます。
そして、m’AI Touch はアドオン型で設置も簡単です。既存のエレベーター・パネルの上部に設置するだけでよく、パネルを変更する必要はありません。エレベーター本体、もしくはパネルを交換する場合に比べ、交換作業に要する時間と費用を大幅に削減できます。
デモ動画
実際に本ソリューションを既存のエレベーターにアドオンし、タッチレスでエレベーターボタンを制御させている動画をご覧ください。
タッチレス方法
エレベーターボタンのタッチレス化を実現するには、いくつかのセンシング方法があります。以下に簡単にまとめてみましたので、ご参照ください。
エレベーターにセキュリティを付加する場合は顔認証、音声(声紋)認証が優位であり、また、新規エレベーターを採用する際、コストを重要視する場合は赤外線、静電容量式センサーが優位になると思います。
しかし、顔認証は事前の登録が必要であり、公共のエレベーターには適しません。音声認識は他者がいる場でも発声する必要があり、また、決められた音声フレーズも求められるため、煩わしさを感じます。赤外線、静電容量センサーは誤認識が多く、また、新規ではなく既存のエレベーターへ対応する場合、パネル、ボタン変更が必要となり、コストもかかります。
このように操作性と設置の容易さから、他の方法と比べ、m’AI Touchは既存のエレベーターボタンのタッチレス化として最適なソリューションと考えています。
スマート・エレベーター化
既存のエレベーターに本ソリューションを装着することで、ボタンのタッチレス化だけでなく、リモート制御やエレベーターの動きをデータ化する開発を進めています。
例えば、ボタンに近づかなくても通信接続によるリモート制御を可能にすることで、スマートフォンやロボットなどからエレベーターの制御をすることができるようになり、サービスロボットが自らエレベーターで移動することなども可能になります。
また、どのフロアへ止まることが多いのか、どの時間が頻繁に動いているのか、など、エレベーターの動きをデータ化し、AIで人の流れを予測することでエレベーターを適正に配備する仕組みを取り入れることも検討できます。
まとめ
m’AI Touchコンタクトレス・エレベーター・ソリューションは既存エレベーター・ボタンのタッチレス化を簡単に実現します。そして、誤検知も防ぐことで、しばしば見られるタッチレス操作に対するストレスを解消してくれます。また、既存エレベーターをデジタル接続も可能にすることでスマートビルディングとしての活用も期待できるでしょう。ご興味のある方、デモを見てみたい方はぜひご連絡ください。