LTpowerPlay®でDC2619Aを動かそう(Part1)


Analog Devices, Inc.の評価ボード「DC2619A」は、パワーシステムマネージャ「LTC2972」を4個搭載し、8系統の電源を一括で管理できます。この評価ボードと無償ソフトウェア「LTpowerPlay」を組み合わせ、デモマニュアルに沿って操作手順を解説。これにより、複雑な電源管理がいかに簡素化されるかをご紹介します。Part1では、初めて本製品に触れる方へ、PCとの接続、ソフトウェアの起動、画面の基本的な見方といった最初のステップを説明します。
DC2619Aのデモマニュアルはこちらから>>評価ボードの概要
全体構成
以下図のように、PCとUSBケーブルで接続されたUSB-I2C/PMBusドングル「DC1613A」を介して「DC2619A」と通信。
PCにインストールされたソフトウェア「LTpowerplay」で各電源チャネルの状況をリアルタイムで監視・設定できます。
なお「DC2619A」には12Vの外部電源が必要です。
DC2619Aの構成
「DC2619A」はパワーシステムマネージャ「LTC2972」が4個、電源ICが6個(シングル4個、デュアル2個)搭載されており、8系統の電源の監視・設定ができます。
セットアップ
①準備するもの
こちらの5点を準備してください
②LTpowerPlayのインストール
以下ページからPCにLTpowerPlayをインストールしてください
③評価ボードの接続
1.コントロールスイッチがOFFになっていることを確認
2.DC1613AとDC2619Aを接続
3.PCとDC1613AをUSBケーブルで接続
4.緑LED(4個)と赤LED(8個)が点灯していることを確認
5.ACアダプタを接続(青LED2個点灯)
6.コントロールスイッチをRUNにする
7.青LEDが計10個、緑LED8個点灯し全チャネルがオンしたことを確認
LTpowerPlayの起動と設定
LTpowerPlayを起動すると以下画面が現れます。
この段階で、評価ボード(DC2619A)の電源は全てオンになっています。
デモマニュアルでは、CH1(U0:1)の出力は -5V となるよう設定されているはずです。しかしながら、LTpowerPlayの画面右側のライブ表示では、+0.5V のような意図しない値が表示されることがあります。
この現象は、メニューバーの「DEMO」→「DC2619A Defaults」を選択し、初期設定の再読み込みを行うことで解決します。
再読み込みを終えるとCH1が-5Vになります。
参考記事
Part2では電源シーケンスの確認と設定を紹介していますので是非ご覧ください。
パワーシステムマネージャの概要ならびにDC2619Aのデモマニュアルは以下よりご覧頂けます。