【ミリ波レーダー】WIZ-1-EVM(R3)を動かしてみた：②人検知

皆様のオフィスや商業施設に設置されている一般的な人感センサー：PIR（パッシブ赤外線）は、人から発せられる熱の「変化（動き）」を捉える仕組みです。そのため、デスクワークなどで人が静止してしまうと「変化なし＝不在」と判断し、照明や空調を止めてしまったり、見守りセンサーで不在と判断することがありました。これは、省エネや利便性のために導入したシステムが、かえって利用者のストレスを生んでしまうという課題につながっていました。

左：人がいるのに不在と判断してしまう。　右：見守りセンサが対象を検知できない。

ミリ波は、対象物までの距離や速度、角度を高精度に測定できるのが特長です。
これにより、人の大きな動きだけでなく、PC作業中のタイピングや呼吸、心拍といった非常に微細な動き（バイタルサイン）まで検知することが可能です。そのため、人が静止に近い状態でも「在室」していることを正確に捉え続け、照明や空調を適切にコントロールできます。

タイピング、呼吸、心拍といった微細な動きも検知

この「高精度な静止検知」と「プライバシー保護（カメラ不使用）」という特長を活かし、WIZ-1-R3は様々な分野での応用が期待されています。

スマートオフィス/ビル： 会議室や執務エリアの正確な在室状況を把握し、空調・照明を最適に制御。

スマートオフィス/ビル

介護・見守り： プライバシーに配慮しながら、利用者の状態を24時間把握し、異変を通知するシステムを構築。

介護・見守り

スマートホーム： 人の在室・不在に合わせて家電を自動制御し、より快適で省エネな暮らしを実現します。

スマートホーム

WIZ-1-R3が、どのようにこの課題を解決するのか、実際のデモンストレーション動画をご覧ください。人が静止した後も、検知し続けている様子がはっきりと分かります。

いかがでしたでしょうか。今回はWIZ-1-R3の「高精度な人検知」機能の応用例をご紹介しました。お手元にWIZ-1-EVM(R3)があれば、本記事で紹介した機能をすぐにご評価いただけます。ぜひ、その実力をお客様の環境でお試しください。製品に関するご質問や、WIZ-1-EVM(R3)のご購入については、お気軽にお問い合わせください。