PSOC™ Control C3M5 モーターコントロールKIT のGUI操作方法


インフィニオン テクノロジーズ社の PSOC™ Control C3M5 モーターコントロール キット(KIT_PSC3M5_MC1)は、モーター制御を開発するエンジニアを支援するための、PSOC™ Control C3 ベースの評価ボードです。
ここでは、本キット(KIT_PSC3M5_MC1)の制御アプリケーション用のパラメータ設定機能を備えた、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の操作方法について説明します。
このGUI(ModusToolbox™ Motor Suite GUI)のインストール方法については、こちら(PSOC™ Control C3M5 の GUIインストール手順)をご参照ください。
事前準備
ModusToolbox™ Motor Suite を起動する前に、まずはハードウェアをセットアップします。
USBケーブルを KIT_PSC3M5_CC2 モーターコントロールカード のUSBソケットとPCに接続します。
この時、KIT_PSC3M5_CC2 モーターコントロールカード の SW3 のスイッチが、すべて右側にあることを確認してください。
Motor Suite GUI の起動
ModusToolbox™ Motor Suite の右下にある「Disconnected」をクリックし、「Segger Serial No.xxxxxxxxx」を選択することで「Connected」になることを確認します。
接続が成功(Connected)した後、PSOC™ Control C3 の選択肢から「RFO」を選択して「New Project」をクリックすると、Configurator view が開きます。
Configurator view
Configurator view画面
Configurator view では、静的パラメータを設定するオプションが提供されており、各部品の仕様に合わせてパラメータを設定することができます。
デフォルトは、PSOC™ Control C3M5 モーターコントロール キット(KIT_PSC3M5_MC1)の仕様で設定されています。
また、このパネルの右下にある「Flash Firmware」をクリックすることで、デフォルトのファームウェアを再プログラムすることができます。
左側の「Test Bench view」をクリックすると Test Bench view 画面に切り替わります。
Test Bench view
Test Bench view画面
Control Panel
このパネルには、メーター速度、印加電圧、流れる電流、DCバス電圧などのパラメータが表示されます。
Command Panel
このパネルにより、評価キット操作の有効化/無効化を設定することができます。
- Potentiometer Control
ON – 評価キット上の操作を有効にする(GUI操作は無効)
OFF – GUIでの操作を有効にする(評価キット上の操作は無効) - Target Set(スライダーパネル)
モーター速度の設定(0~100%) - Drive
ENABLED – 評価キット操作もしくはGUI操作を有効にする
DISABLED – 評価キット操作およびGUI操作を無効にする - Direction
POSITIVE – モーター正転
NEGATIVE – モーター反転 - Emergency Stop
モーターを停止/再起動して障害をクリアするために使用する
Oscilloscope view
ModusToolbox™ Motor Suite の「Launch Oscilloscope」をクリックすると、オシロスコープビュー(Motor Suite Oscilloscope)が起動します。
Motor Suite Oscilloscope画面
Motor Suite GUI
デモ動画
まとめ
今回は、PSOC™ Control C3M5 モーターコントロール キット(KIT_PSC3M5_MC1)のテストベンチやファームウェアアップデートを担う、GUIの操作方法について説明しました。
このモーターコントロール キットは、USBインターフェイスを介してプログラミングとデバッグを行うための絶縁型オンボードデバッガをサポートしていますので、モーター制御ソリューション開発の評価に活用できます。ぜひお試しください。
以下の記事では、本キットを初めて使用する組込ソフトウェア技術者向けに、基本的な機能と使用方法を説明していますので、こちらもご参照ください。
その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。