Nuvoton NuMaker-M2U54KG|超低消費電力MCUをすぐに評価!
Nuvoton Technology(以下Nuvoton)から、Arm® Cortex®-M23ベースの新しいMCU、NuMicro® M2U51シリーズ(M2U51/M2U54)がリリースされました。ここではその評価ボードNuMaker-M2U54KGを使用し、実機での評価手順をお届けします。
※こちらの製品はまだ正式リリース前のため、先行でのご紹介となります。一般販売および各種ツールの一般公開後の動作確認・開発のイメージとしてお役立てください。
目次
NuMaker-M2U54KG評価ボード概要
今回評価を行うNuMaker-M2U54KGは、Nuvotonの次世代ローパワーMCUであるNuMicro® M2U51シリーズを搭載した評価ボードです。
本ボードを使った開発では、広く使われている統合開発環境(IDE)であるKeil MDKを、Nuvotonが無償ライセンス(コードサイズ制限なし)で提供しているため、高価なツール費用の心配がありません。さらに、ボード上にはオンボードデバッガー・プログラマーであるNu-Link2-Meが標準搭載されているため、PCにUSBケーブルで接続するだけで、すぐに実機評価を始めることが可能です。
NuMaker-M2U54KGの特徴
- メインMCUにNuMicro® M2U54KG6AEを採用
- Arm® Cortex®-M23@40MHz
- Flash (APROM): 256KB / SRAM: 32KB
- LQFP128
- M2U54KG6AEの全ピン拡張コネクターを搭載
- LCDパネル基板を接続可能(8×40 COM/SEG HTN-LCD)
- Arduino UNO互換拡張コネクターを搭載
- MCUの消費電流測定のための電流計コネクターを搭載
- 柔軟なボード電源供給に対応
- 外部VDD電源コネクター
- Arduino UNO互換拡張コネクターVin
- USB FS電源コネクター
- Nu-Link2-MeのICE USBコネクター
- オンボードNu-Link2-Meデバッガー・プログラマーを搭載
- SWD通信によるデバッグ
- オンライン/オフラインプログラミング
- バーチャルCOMポート機能
NuMaker-M2U54KGの詳しい情報は、一般公開後にお届けします。
M2U51シリーズ(M2U51/M2U54)の特長とターゲット
本ボードに搭載されているMCUは、Nuvotonの広範なラインアップの中でも、低消費電力性能を追求したM2U51シリーズに属しています。前世代のNuMicro® M251シリーズの扱いやすいプラットフォームをベースにしつつ、Deep Power-down(DPD)モード時の電流を、従来の1.7 μAから0.3 μAへと劇的に低減させています。本シリーズには、LCD駆動機能を持たないベースモデルM2U51と、LCDドライバーを内蔵したモデルM2U54が用意されています。
M2U51シリーズの概要
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M2U51シリーズの特徴
- 2つのレギュレーターモード
内部レギュレーターはLDOモード(67.5 μA/MHz)に加え、高効率なDC-DCモード(36 μA/MHz)を搭載し、実行電流を劇的に低減できます。 - LCDとRTCの自律動作
CPUがDeep SleepとなるPower-downモードの状態にあっても、LCDドライバーとカレンダーRTCは、独立して自律動作を継続できます。 - 充実したLCD表示能力(M2U54のみ)
最大336ドット(8 COM x 42 SEG)のセグメントLCDを、直接駆動可能なドライバーを内蔵しています。
M2U51シリーズのターゲットアプリケーション
年単位での長期バッテリー駆動が求められる、あらゆる超低消費電力アプリケーションに最適です。
- データ計測や無線通信の機器:小型センサーノードや環境発電(エネルギーハーベスティング)
- 常時表示が必要な機器:スマートメーター、ポータブルヘルスケア端末、スマート家電のHMI(操作パネル)
【デモ動画】NuMaker-M2U54KGを用いた評価手順
評価ボード NuMaker-M2U54KG に加え、Nuvotonの各種ツール(PinConfigure、LCDView)、統合開発環境(Keil MDK)、および電流測定キット(Power Profiler Kit II)を用いた、実機評価のデモとなります。
動画内でご紹介している、最初のピン割り当てから最終的な消費電流測定にいたる手順は、以下の5つのステップに沿って進行します。
① PinConfigure:ピン割り当て
グラフィカルなピン設定ツールであるPinConfigureを使用し、LCD駆動に使用するCOMピンおよびSEGピンの物理割り当てを行います。画面上で直感的にピンをマッピングできるため、周辺機能との競合を事前に防ぐことが可能です。設定完了後は、次の工程で使用する.ncfgファイルとして保存します。
参考:Web版のPinConfigureはこちら(外部サイト)
② LCDView:マッピングとヘッダ出力
LCDマッピングツールであるLCDViewのCreate Modeを使用し、PinConfigureで保存した.ncfgファイルを読み込みます。キャンバス上で、7桁の14セグメント表示器を配置し、セグメント A〜N の割り当てなどを行います。設定完了後、BSPのLibrary向けにlcdzone.hファイルを生成します。
参考:LCDViewの紹介はこちら(外部サイト)
③ Keil MDK:ビルドと実機書き込み
LCDViewから出力されたlcdzone.hを、BSPのLCDLibフォルダ内にある既存のファイルと置き換えます。これにより新しいマッピング情報が適用されます。あとは、統合開発環境であるKeil MDK上でソースコード(LCD_RTC_Alarm_Wakeup)をビルドし、MCUのフラッシュメモリへプログラムを書き込みます。
参考:BSPはこちら(外部サイト)
④ Power Profiler Kit II:消費電流実測
電流測定キットである Power Profiler Kit II(PPK2)をNuMaker-M2U54KGに接続します。PCソフト nRF Connect for Desktop上で、M2U54が持つ優れた超低消費電力特性と、RTCアラーム割り込みによる間欠駆動の波形が、リアルタイムにグラフ化される様子を確認します。(デフォルトのLDOモード)
補足:LCD表示がないLED点滅動作(0.5秒間隔)の場合、Power-downモード時: 約1 μA、CPU実行時: 約5 μA、平均: 約1.25 μA となります。
⑤ LCDView:表示検証
LCDViewの Emulator Modeを使用します。Keil MDKと連携し、プログラムの実行と連動したリアルタイムな表示シミュレーションが行えます。LCDパネルの実機が手元にない開発初期であっても、表示ロジックや各ピンの出力状態が期待通りの動作をするか、PC画面上でグラフィカルに検証・デバッグすることが可能です。
まとめ
NuMicro® M2U51シリーズ(M2U51/M2U54)向けのNuMaker-M2U54KG を使用し、実機での評価手順をお届けしました。Nuvotonの直感的な開発ツール群と本ボードを活用すれば、GUI上でのシームレスなLCD開発から極限の低消費電力評価まで、手にしたその日からすぐに体感できます。
弊社では、今回ご紹介した M2U51シリーズやNuMaker-M2U54KGに関する技術的なサポートをはじめ、製品の選定やサンプル・お見積りのご要望を承っております。「具体的な動作仕様についてもっと詳しく知りたい」「自社のプロジェクトで使ってみたい」など、ご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。