OmniCureのメディカルアプリケーション

UVスポット硬化は、針と注射器の組み立てに大きなメリットをもたらします。針の世界的な需要を満たすには、迅速で再現性のあるプロセスが必要となります。
OmniCure S2000システムで使用されている強力な200Wランプは、接着剤を1秒以内に完全に硬化させるのに十分な硬化力を提供します。

S2000のスポット硬化システムはUV光の正確なスポット光を針の該当箇所にのみ焦点を合わせ照射が可能です。またOmniCure S2000システムには、各ニードルアセンブリへのUVエネルギーの反復可能な線量を自動的に維持するクローズドループフィードバックテクノロジーが含まれています。この機能のないUV硬化システムでは、一定の線量を維持するために追加のユーザー介入が必要であるか、プロセスの変更のリスクがあり、完成部品に不整合が生じる可能性があります。

カテーテルはプラスチック製のチューブで、コーティングされていることもあり、さまざまな機能を促進するために体の血管や空洞に挿入するために使用されます。
OmniCure S2000システムのUVスポット硬化は、さまざまな材料の強力で再現性のある結合が必要な心臓血管カテーテルの製造に広く使用されています。部品が静止しているとき、または手動で操作しているときに4つのヘッドを使用することで、360度の硬化範囲を得ることができます。また、自動環境でオブジェクトを回転させることができる場合、2つのヘッドを使用して同じ360度の硬化を実現できます。
バルーンカテーテルの組み立てでは、接着剤に到達するために、光がバルーンのラテックス材料を通過する必要があります。したがって、光が通過しなければならないバルーン材料の透過または吸収スペクトルは、硬化するLEDの波長を選択する際の重要な考慮事項です。
接着剤への浸透は、材料の光学密度に依存し、UV光源のピーク放射照度と波長によっても制御されます。より長い波長（400nm）は、より短い波長（365nm）よりも優れた透過性を提供します。より高い放射照度はまた、材料を通してより良い浸透を提供します。

カテーテルのバルーンボンディングには、アセンブリを適切に照射するために均一な360°照明が必要です。
OmniCure LX500 UV LEDスポット硬化システムは、最大で4出力を制御します。これらはカテーテルの周囲の根元にに配置して均一な360°硬化を実現できます。
またOmniCure LED露出計を使用すると、OmniCure LX500のすべてのヘッドの放射照度を正確に測定できるため、すべての組立ラインで均一で再現性のある硬化プロセスが可能になります。

アクリレート接着が使用されるバイオセンサに対してOmniCure S2000UVスポット硬化システムは、200Wランプを使用して、低熱プロセスでアクリレート接着剤を迅速に硬化します。
ランプには、反射板に独自のダイクロイックコーティングが施され、基板に到達する赤外線（IR）エネルギーを低減し、高感度の検出器要素の熱量を最小限に抑えます。
OmniCure S2000には、特定の波長の光のみを部品に通過させるバンドパスフィルターも含まれています。不要な赤外線（IR）を事実上すべて排除し、さらに熱を削減します。

• バイオセンサへの使用
  • 硬化した接着剤は化学的に不活性であり、誘電体パターンに適した絶縁特性を提供するため、UV硬化性アクリレートはこの用途に適しています。