商品基礎情報
IEEE1588-2008 PTPv2サポート
Domain Time IIにおいて新たにIEEE1588-2008 Precise Time Protocol(PTPv2)に対応いたしました。
PTPv2は次世代の同期技術として様々な分野において注目されている時刻同期プロトコルとなり、精度のよい時刻同期を提供します。
ネットワークにタイムサーバーを導入……だけで終わりですか?
ネットワークの時刻同期を行うために、正確で信頼できるネットワークタイムサーバーを利用することは、はじめの大切な一歩です。しかし、ネットワーク全体の時刻同期を行うためにはそれだけでは十分ではありません。NTPクライアントソフトウェア/プログラムなどを時刻同期が必要な個々のコンピューター全てに導入し、タイムサーバーからの正確な時刻を取得できる様、適切な設定を行う必要があります。しかし、一般的なNTPクライアントソフトウェアを使用した場合、この作業は大変煩雑となってしまい、残念ながら多くのネットワーク管理者は、上位数台のサーバーの時刻同期の管理を行うだけで、その他クライアントの時刻同期は個々のユーザーに任せるという、運用方法をよくみかけます。しかしながら、皆様の当初の目的は時刻が個々のコンピューターまですみずみまでいきわたりネットワーク全体の時刻同期がきちんと行われているか確認するということであったはずです。この目的を手間がかかるなどの理由で、あきらめてしまうのは大変もったいないです。
Microchip社(マイクロチップ社)の時刻同期管理ソフトウェアDomain Time IIは簡単に・正確にネットワーク全体に時刻を配信し、個々のコンピューターのクロックがきちんと時刻同期されている状態か、一括で管理を行うことができるソフトウェアです。今までにはなかった下記の機能を利用することにより、皆様のネットワーク時刻同期システムの導入・管理に関するTCO削減にお役に立ちます。
Domain Time II導入のメリット
Domain Time II導入のメリット
特長
一斉インストール・アップグレード
バッチオペレーションにより、数百から数千台のPCへNTPクライアントソフトウェアのインストールを一台のPCから簡単に行うことが可能です。インストールの際には”domtime.ini”ファイルの内容が同時に適用されるため、追加で設定作業等を行う必要はありません。又、時刻を配信するための NTPサーバーソフトウェアもリモートオペレーションにより、インストールすることができます。
バッチオペレーション
各コンピュータークロックの分散をモニター
ある一台の管理用PCから全てのNTPクライアント・サーバー(Domain Time IIのみ)のクロックの分散状況をモニターし、時刻の同期がとれていないNTPクライアントを発見することが可能です。又、モニターを希望のスケジュールで自動化し、モニターレポートをログに残したり、Eメールで管理PCに送信することも可能です。
Variance(分散)レポート
リモートコントロール・管理
モニターの結果、同期がとれていないNTPクライアントを発見した場合は、そのPCにリモートでアクセスし、動作状況の把握、同期命令、設定変更を行ったり、ソフトウェアアップデート/アンインストールすることも可能です。
リモートコントロール
セキュリティ・精度など
過度な回数のリクエストを回避するためのDoSプロテクション、不正なアクセスを禁止するためのアクセスコントロール、精度ベースでの自動時刻補正、段階的な時刻補正など、 その他様々な機能があります。
Domain Time II コンポーネント
Domain Time IIとは個別の役割を持った下記のコンポーネントから構成される、 時刻同期管理ソフトウェアのパッケージです。
Domain Time II Client
上位のPTP/NTPサーバー(アプライアンス・ソフトウェアなど)から取得した正確な時刻をPCクロックに反映させるためのPTP/NTPクライアントソフトウェアです。
対応OS (Windows):
x86 (32-bit) – XP/2003/Vista/2008/Win7
x64 (64-bit) – Windows XP/2003/Vista/2008/Win7
Domain Time II Server
上位のNTPサーバー(アプライアンス・ソフトウェアなど)から取得した正確な時刻を下位のNTPクライアントに配信を行うためのNTPサーバーソフトウェアです。
対応OS:
x86 (32-bit) – XP/2003/Vista/2008/Win7
x64 (64-bit) – Windows XP/2003/Vista/2008/Win7
Domain Time II Manager
Domain Time IIの最大の特長である、リモートインストール・コントロール・モニターの機能を持った時刻同期管理用ソフトウェアです。
対応OS:
x86 (32-bit) – Windows XP/2003/Vista/2008/Win7
x64 (64-bit) – Windows XP/2003/Vista/2008/Win7
Domain Time II Audit Server(オプション)
Domain Time II Managerのモニター機能を強化し、より詳細なモニター内容、スケジュール、ログの保存を可能にした時刻同期モニター専用のオプションソフトウェアです。
対応OS:
x86 (32-bit) – Windows XP/2003/Vista/2008/Win7
x64 (64-bit) – Windows XP/2003/Vista
Domain Time II構成イメージ
Windows Time Service (W32Time) をご利用の皆様へ
Active Directory内の時刻同期として、Windows標準のWindows Time Service(W32Time)をご利用されている方も多々いらっしゃると思います。しかしながら、W32Timeには次のような問題があると言われています。
・いつ時刻の補正を行ったのか。次にいつ補正をかけるのか。
・どのくらい時刻が狂っていて、どの程度の補正をかけたのか
この問題により、”同期が行われていることに気付かずクロックがずれていた”、ということも考えられます。Domain Time IIはW32Timeの上記の問題点を解消し、さらに、インストール・モニターなどの機能により今まで以上に厳密に、簡単にWindowsネットワーク内の時刻同期の管理を行うことが可能です。とりあえず、現状のW32Timeで正しく時刻同期ができているか、LM Checkプログラムを用いてネットワーク内の時刻同期分散状況をチェックしてみることをお勧めいたします。