茶話会 | コネクター進化論 編
現在の生物学における進化論は、チャールズ・ダーウィンの『種の起源』が基となっており、さらに遺伝学や自然選択説などで理論的にした現代進化論をネオダーウィニズム、新ダーウィン主義などと呼んでいます。
そこで今回はダーウィンの進化論に、コネクターの進化を照らしてみました。
サルから新人類(現代人)へ、そして超新人類をイメージしたコネクターの進化論の仮設をぜひご覧ください。
サル類~類人猿(チンパンジー、ゴリラ、オランウータンなど)
▌導線で電気を流すことを覚える
サル類の時、導線で電気が流れることを知りました。しかし、剥き出しの導線だったので、都度感電をしていました。
そこで、類人猿の時に絶縁体を使うことで感電をしないことを覚えました。最初は絶縁体でつかむことをしていたが、導線自体に絶縁体を被覆することで、使い勝手が良くなりました。


猿人類(アウストラロピテクス)~原人類(ホモ・エレクトス)
▌導線の固定から着脱まで
二足歩行で簡単な道具を使いだしました。また原人類は火を使っていたので、例えるなら導線のはんだ付けや、PCB直付け端子、圧着端子(丸端子、Y型裸端子)でのねじ止め接続と言えます。


旧人類(ネアンデルタール)~新人類(クロマニヨン、ホモサピエンス)
▌樹脂を使った着脱から規格対応まで
火を使った調理であったり、新人類になると農耕や牧畜まで行っていた。またコミュニケーション能力も発達しました。そのため、コネクターでいう現在の樹脂を使って形成したハウジングであったり、共通規格化したコネクターを作る技術が生まれました。また高い知識を持ったことで表面実装(SMT)やプレスフィット実装、防塵・防水加工の製品も生まれました。


最後は超新人類
▌夢の高速非接触コネクター
2021年12月19日 にモレックス社は、高速非接触コネクター分野のパイオニアであるKeyssa Inc.より、同社の主要技術および知的財産 (IP) を取得しております。この度取得した非接触コネクターテクノロジーの現時点でのデータ転送速度は、最大6 Gbps (60 GHz周波数帯、WiFi/Bluetooth非干渉時) で、小型、低出力、低遅延、ソリッドステートの非接触コネクターは、データ転送に関する主要な要件を最低限のコストで実現することが可能と言われており、正に新人類を超えた夢のコネクターとなります。
Keyssa高速非接触コネクターのイメージ図