商品基礎情報
AKMエナジーハーベスティング向けDC/DCコンバータICについて
本製品は、低入力電圧からの自己起動と超低消費電流回路技術で、取り出せる電力が数 ~ 数 10uW と少なくても IoT 端末を動かすことが可能です。IoT 端末の小型化・軽量化と電池レスの両立や、発電量が小さくも起動できる特徴を生かし、これまで発電に利用できなかった微弱な発電素子の有効利用に貢献します。
微弱なエネルギーで動作可能
従来回収されることなく捨てられていた光・振動・熱・電波などの微弱なエネルギー。
これらを有効活用するための環境発電。
しかし、環境発電はその発電量の小ささから、IoT 端末などを駆動するには発電素子を複数接続し多くの電力を集めるには、規模の大きなシステムを組む必要がありました。
旭化成エレクトロニクス (AKM) の超低入力電力で起動可能な昇圧電源 IC ソリューションなら、これまで利用の難しかった低電力の環境エネルギーを有効活用することができます。
AP4470 は、わずか入力電力 1uW から昇圧開始して外付けの大容量コンデンサに蓄電可能であり、これまで電源として利用できなかった微小なエネルギーを電源として利用できます。この秘密は、AP4470 の入力インピーダンスを高く設計しているため、内部抵抗の大きい発電素子においても動作可能な電圧を入力できるからです。
また、AP4470 は自己消費電流が 52nA と非常に小さいため、入力電流が小さくても、昇圧した電流を出力コンデンサに蓄電が可能で、従来電源として利用できなかった発電素子をシステム用の電源として利用することができます。
用途
光 ( 1 セルソーラー )、電波 ( レクテナ )、電流 ( カレントトランス )、バイオ ( 微生物燃料電池、Microbial fuel cell (MFC) )、熱 ( 熱電発電素子 )、振動 ( 振動発電素子 ) などの様々な微弱な自然エネルギーを利用可能です。
ラインアップ
極低消費・低電圧駆動 昇圧 DC-DC コンバーター 「AP4470」
型番:AP4470
微小・低電圧な環境エネルギーを電源として利用するのに最適な電源 IC です。
エネルギー源として、光 ( 1 セルソーラー)、電波 ( レクテナ )、バイオ (MFC)などを利用できます。自己消費電流が小さいため、発電した微小エネルギーを効率よく使用できます。入力電力 1uW から動作可能なので、出力電力が少ない数 cm 角の単セルソーラーやフォトダイオードでも使用できます。
– 超低電力起動
入力電圧 0.2V、入力電力 1uW から起動可能
– 超低自己消費電流
– パワーパス制御機能内蔵
– 極低消費電圧監視機能内蔵
– パッケージ
HWQFN 20pin 3.0mm x 3.0mm x 0.75mm (0.5mm pitch)
極低消費・低電圧駆動 昇圧 DC-DC コンバーター 「AP4473」
型番:AP4473
熱発電素子を電源として利用するのに最適な電源 IC です。
エネルギー源として、熱発電素子以外にも光 ( 1 セルソーラー)、電波 (レクテナ)、
バイオ (MFC)などを利用できます。
入力電圧 15mV から動作可能なので、ヒートシンクを使用せずに体温-室温の温度差でも使用できます。
– 超低電力起動
入力電圧 15mV、入力電力 10uW から起動可能
– 超低自己消費電流
– パワーパス制御機能内蔵
– 極低消費電圧監視機能内蔵
– パッケージ
HWQFN 20pin 3.0mm x 3.0mm x 0.75mm (0.5mm pitch)
選定参考グラフ
下記グラフを参考に、発電素子の出力電圧・出力電流に応じた製品をご検討ください。
評価キット
発電素子と入力端子を接続するだけで 3.3V 電源供給システムを簡易的に構築できる評価キットを提供しています。
詳しくは下記からお問い合わせください。
* Bluetooth® は、Bluetooth SIG, Inc の商標です。