商品基礎情報
高精度リアルタイムクロックモジュール採用事例
高精度リアルタイムクロックモジュールは、温度変化が大きい環境下で使用する場合に効果を発揮します。 例えば屋外で使用するアプリケーション、またネットワーク機器で同期が外れた際のホールドオーバーとして使用されるケースもあります。
高精度リアルタイムクロックとは
通常のリアルタイムクロックは内蔵の水晶振動子の温度特性(2次曲線)に依存します。 高精度リアルタイムクロックは、この温度特性(2次曲線)の温度補正をかけることで、ある温度範囲での温度変化をオフセットし、高精度リアルタイムクロックを実現しております。
通常(一般的な)リアルタイムクロックの温度特性
通常のリアルタイムクロックモジュールは内蔵水晶振動子の温度特性となりますので、負の2次曲線となり、頂点温度25℃からずれると、周波数はマイナス方向にシフトします。
⇒長時間駆動に有利
⇒温度が25℃からずれると、周波数がマイナス方向にシフト(時刻が遅れる。)
高精度リアルタイムクロックの温度特性
高精度リアルタイムクロックモジュールは、DTCXOを内蔵しており、振動子の温度特性に補正をかけることで負の2次曲線からほぼフラットの温度特性となり、高精度を実現しております。
⇒温度による周波数変化を補正
32.768kHz温度補償発振回路(DTCXO)
※Digital Temperature Compensated Crystal Oscillator
周波数補正の方法
周波数は容量/キャパシタ成分で変動します。この特性を利用して容量/キャパシタ成分を可変し、周波数変動量を補正することで、正確な周波数を出力します。
高精度リアルタイムクロックモジュールのラインナップ
用途 | 機種名 | 主な特長 | I/F | バックアップ 消費電流 typ.(3V)[uA] | 機能 | |||
電源切替 | タイム スタンプ | イベント 入力端子 | その他 | |||||
民生産業 | RX8804CE | DTCXO +105℃対応 | I2C | 0.35 | 1回 | ✔ | SOUT端子 | |
RX8900CE | DTCXO | I2C | 0.7 | ✔ | ||||
RX4803LC | DTCXO | SPI | 0.75 | |||||
車載 | RA8804CE | DTCXO +105℃対応 AEC-0100 | I2C | 0.35 | 1回 | ✔ | SOUT端子 | |
RA8900CE | DTCXO AEC-Q200 | I2C | 0.7 | ✔ | ||||
RA4803SA | DTCXO AEC-Q200 | SPI | 0.75 |