Telit Cinterion|LE910C4-WWX/WWXD | 高信頼性 LTE Cat.4 モジュール – ワールドワイド向けIoT/M2Mアプリケーションに最適

Telit LE910C4-WWXおよびLE910C4-WWXDは、Cat.1対応の製品であるLE910C1-WWX/WWXDがCat.4対応となった製品で、日本を含むワールドワイド向けに最適化されたLTEモジュールです。サフィックスの-WWXはVoLTEのサポートがあり、-WWXDはデータ転送のみをサポートしたモジュールになります。このモジュールは、実績のあるLE910製品ファミリーの一員であり、共通のフォームファクター、電気的インターフェース、プログラミングインターフェースを共有するxE910ファミリーのコンセプトに基づき、「一度設計すればどこでも使用可能」な戦略を実現できます。また、mPCIeカード製品での提供もございます。
本モジュールは、中程度のデータスループットを必要とするさまざまなIoTおよびM2Mアプリケーションに適しています。低消費電力設計により、バッテリー駆動デバイスの長寿命化にも貢献します。LE910Cx-WWX/WWXDは、リアルタイムOSであるThreadXを搭載しており、堅牢なパフォーマンスとセキュリティ機能を提供します。Telitの包括的なソフトウェアおよびサービスポートフォリオとの互換性により、迅速な市場投入と効率的なデバイス管理を実現します。
商品基礎情報
LE910C4-WWX/WWXDの主な特長
・LTE Cat4 日本を含むワールドワイド対応
国内の主要LTEバンドをサポートしております。
・ThreadX搭載
リアルタイムOS「ThreadX」を搭載し、安定した動作と高い処理能力を提供しています。アプリケーション開発を簡素化します。
・豊富なインターフェース
USB 2.0 HS、UART、SPI、I2C、GPIOなど、多様な周辺機器との接続が可能です。
・GNSSオプション
オプションでGPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS対応のGNSSレシーバーを搭載可能で、高精度な位置情報を提供します。
・FOTAサポート
FOTA(Firmware Over-The-Air)でソフトウェアの更新に対応します。リモートでの効率的なメンテナンスが可能です。
・Telit OneEdge™ 対応
統合されたIoTプラットフォームOneEdgeにより、デバイス管理、接続性、セキュリティを簡素化します。
※LGA製品以外にmPCIeカード製品もございます。ご興味ありましたら入力フォームよりお問い合わせ願います。
技術仕様
項目 | 仕様 |
通信規格 | LTE UE Cat 4 |
3GPPリリース | Rel 10 準拠 |
対応バンド | B1, B2, B3, B4, B5, B7, B8, B8_US, B9, B12, B13, B14, B18, B19, B20, B25, B26, B28 |
データレート | • Uplink up to 50 Mbps • Downlink up to 150 Mbps |
出力 | Class 3 (0.2 W, 23 dBm) @ LTE |
測位機能 (オプション) | GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo, QZSS (一部同時利用可) |
Voice | VOLTE/3G/2G(LE910C4-WWX) |
インターフェース | USB 2.0 HS, UART, SPI, I2C, GPIOs |
プロトコル/機能 | TCP/IP, UDP/IP, HTTP, FTP, MQTT, ATコマンド制御, FOTA (差分) など |
SIMインターフェース | 1.8V / 3V |
寸法 | 28.2 x 28.2 x 2.2 mm(LE910C4-WWXD) 29.4 x 29.4 x 2.2mm (LE910C4-WWX) |
フォームファクタ | 181パッド LGA |
供給電圧 | 3.4V – 4.2V (Typ. 3.8V) |
動作温度範囲 | -40°C ~ +85°C |
認証 | 国内、ワールドワイド |
アプリケーション事例
Cat.4 LTEモジュールは、下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsという高速・大容量通信が特徴です。この性能を活かし、リアルタイム性の高いデータ通信や、大容量データの送受信が求められるアプリケーションに採用されています。Telit LE910C4-WWX及びLE910C4-WWXDは、その特性を活かし、日本国内だけでなくワールドワイドで活躍する様々なIoTアプリケーションで活用できます。
・車載テレマティクス・ハイエンドテレマティクス:
車両の位置情報だけでなく、高解像度の動画データ(ドライブレコーダー映像など)、車両の診断データ、インフォテインメントシステムの通信など、大容量のデータを扱う用途に利用されます。
リアルタイムでの車両管理や、事故発生時の映像データ送信など、迅速なデータ伝送が重要となる場面で不可欠です。
・産業用ルーター・ゲートウェイ:
工場の自動化システムや、スマートシティにおけるセンサーネットワークのゲートウェイなど、多数のIoTデバイスからのデータを集約し、クラウドに送信する役割を担います。
高速なデータ処理能力が求められるため、Cat.4モジュールが適しています。
・デジタルサイネージ・キオスク端末:
高精細な動画広告やインタラクティブなコンテンツを配信するデジタルサイネージに利用されます。
リアルタイムなコンテンツ更新や、リモートからのトラブルシューティングにも対応できます。
・高解像度ビデオ監視システム:
遠隔地の監視カメラから、高画質の映像をリアルタイムでストリーミング配信するシステムに採用されます。特に、セキュリティ用途や、建設現場などの遠隔地の状況をリアルタイムで把握する際に重要です。
・モバイルPOS端末:
大規模なイベント会場や店舗などで使用される高機能なPOS端末に搭載され、高速なクレジット決済や、在庫管理データのリアルタイム更新を実現します。
◆通信技術の未来を拓くグローバルリーダー:Telit Cinterion
Telit Cinterion(テリット・シンテリオン)は1986年に創設され、IoT(Internet of Things)分野におけるグローバルリーダーとして、革新的なワイヤレス通信ソリューションを提供しています。日本、アメリカ、ヨーロッパでトップクラスのシェアを持ち、35年以上にわたり培ってきた技術と経験を活かし、多様な産業のデジタルトランスフォーメーションを加速させてきました。
Telit Cinterionは、セルラー、LPWA(Low Power Wide Area)、Wi-Fi、Bluetooth、GNSS(Global Navigation Satellite System)など、幅広い通信技術をカバーする高品質なモジュール、データカード、そしてIoTプラットフォームを提供しています。これらの製品は、その信頼性と性能の高さから、世界中の企業に採用され、スマートシティ、エネルギー、ヘルスケア、産業オートメーションなど、多岐にわたる分野で活用されています。