丸文コラム-コネクター｜コネクターの基本（概要説明 / FPC_FFC編）
FPC/FFC(FPC to Board or FFC to Board)コネクターとは、基板同士や他の機構部品やメカ部品とを平形ケーブルを介して接続するコネクターの事を指します。
皆さんの1日中身近にある携帯電話やタブレット機器内配線で使用される為、一般的には普段目には触れません。
機内配線用コネクターとして平形ケーブルを使用して、一括で信号や電源のやり取りするが出来ます。
当ページでは FPC to Board or FFC to Boardコネクターの基本をわかりやすく説明いたします。
商品基礎情報
FPC / FFCコネクター概要（FPC to Board・FFC to Board）
FPC / FFCコネクターの概要
1.FPC / FFCコネクターとは、平形ケーブルを介して基板と一括接続するコネクターの事です。
- FPC / FFC = 平形ケーブル
FPC = Flexible Printed Cericits(基板の薄い物)/FFC＝Flexible Flat Cable(電線の薄い物)
- 長所と短所
- 長所： 狭い機器内で平形ケーブルでいっぺんに多極を配線可能
- 短所： 平形ケーブルはコネクターメーカーが供給しないので自分で選択
- 用途と市場
- 民生市場向けは、一般家庭家電品(AV機器、白物家電、通信機器)等に使用される為、比較的使用環境も良い為、標準的なコネクターを使用可能。
- 車載市場、産業機器市場向けは、一般家電向けと使用環境も違い、使用環境・耐熱条件等は民生品に比較し要求度の高い仕様のコネクターの使用が望ましい。
2.FPC / FFCコネクターを選ぶにあたって
●実装
●コネクター形状(縦型又は、横型)
●電流値
●極数(ピン数)
●ピッチ(列間)
●接点(方向、厚み、メッキ)
●ロックの構造
●作業性＆保持力
2-1.実装
- SMT=表面実装(基板に穴不要)又は、DIP＝フロー実装(基板に穴が必要)を選択
2-2.コネクター形状
- ストレート(縦型)=コネクターが上を向いている。又は、ライトアングル(横型)=コネクターが横を向いている
2-3.電流値
- 1.0A以下の信号回路用が望ましい。(電源回路に不向き)
2-4.極数(ピン数)
- 多極(多数の回路数)をいっぺんに接続可能
2-5.ピッチ(隣接する端子間の距離)
- 隣り合った回路間の距離で、定格電流/電圧の仕様によってピッチ間距離を取る必要があります。
一般的に、0.5mm又は、1.0mmが主流
2-6.接点
- コネクターの接点方向と平形ケーブルの接点方向を合わせる必要があります
- 接点部の厚みは、一般的に0.3mm
- 接点部のメッキは金メッキ又は、錫メッキでコネクター側と平形ケーブル側で同じメッキの種類を合わせる必要があります。
2-7.ロックの構造(ZIF又は、Non-ZIF)
- ロック機構付き＝ZIF(Zero Insertion Force)
- ロック機構無し＝Non-ZIF(Non Zero Insertion Force)
2-8.作業性＆保持力
- 平形ケーブル側とコネクター側の両方に耳(凹凸)を付けると、平形ケーブルの挿入時にガイド機能及び保持力の向上が得られます。
FPC / FFCコネクターのまとめ
- 一般的なFPC / FFCコネクターの概要をご紹介いたしました。詳細は弊社までお問い合わせください。
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