商品基礎情報
電線対基板用・電線対電線コネクター概要(Wire to Board・Wire to Wire)
電線対基板用コネクターの概要
1.基板対電線用コネクターとは、電線を介して基板と接続するコネクターの事です。
その他、電線を使う接続方法として、電線対電線で接続する中継用コネクターがあります。
- 長所と短所
- 長所: コネクターとして最も一般的かつ手軽に使用可能
- 短所: 取り扱う部品点数が多く商流も複雑化
- 用途と市場
- 民生市場向けは、一般家庭家電品(AV機器、白物家電、通信機器)等に使用される為、比較的使用環境も良い為、標準的なコネクターを使用可能。
- 車載市場、産業機器市場向けは、一般家電向けと使用環境も違い、使用環境・耐熱条件等は民生品に比較し要求度の高い仕様のコネクターの使用が望ましい。
2.電線対基板用コネクターを選ぶにあたって
●実装
●コネクター形状(縦型又は、横型)
●電流値
●極数(ピン数)
●ピッチ(列間)
●接点(方向、厚み、メッキ)
●電線サイズ(太さ)
●電線加工仕様
●ロックの構造
2-1.実装
- SMT=表面実装(基板に穴不要)又は、DIP=フロー実装(基板に穴が必要)を選択
2-2.コネクター形状
- ストレート(縦型)=コネクターが上を向いている。又は、ライトアングル(横型)=コネクターが横を向いている
2-3.電流値
- 一般的に、信号用/1.0A以下=2.5mmピッチ以下 電源用/3.0A以上=2.5mmピッチ以上
2-4.極数(ピン数)
- 使用する回路数によって決定
2-5.ピッチ(隣接する端子間の距離)
- 隣り合った回路間の距離で、定格電流 / 電圧の仕様によってピッチ間距離を取る必要があります。
一般的に、2.5mm以下=信号用/1.0A以下 2.5mm以上=電源用/3.0A以上
2-6.接点
- 接点部のメッキは金メッキ又は、錫メッキでコネクター側と電線側で同じメッキの種類を合わせる必要があります。
2-7.電線サイズ(AWG:American Wire Gauge)
- 一般的に使用されている電線の導体の太さ(寸法規格)です。数字が小さくなれば太く、大きくなれば細くなります。
2-8.電線加工仕様(ハーネス加工)
- 多くの市場向けでは一般的に圧着加工(カシメ)が主流
- 電線加工品を多く使用する機器には、一括して加工ができる圧接方式もあるが、専用加工設備が必要です。
- ポジティブロック:目視での誤篏合防止も可能な完全形の On / Off のロック機構
- フリクションロック:簡易ロックで完全な形の On / Off のロック機構無し
電線対基板用・電線対電線コネクターのまとめ
- 一般的な電線対基板及び電線対電線コネクターの概要をご紹介いたしました。詳細は弊社までお問い合わせください。
関連製品情報はこちら(HP内)
「Creating Connections for Life」」はモレックス社のブランドメッセージです。