MP2333C/H 12V入力対応 3ADCDCコンバータ

12V入力で使用可能な3Aの降圧DC/DCコンバータのMP2333C/MP2333Hをご紹介します。MP2333C/HはCOT制御、PWM固定動作でSOT583 PKGを採用しており、周辺部品の最小化に最適です。

MP2333C/Hは同期整流方式のCOT制御を採用しておりDC12Vの入力電圧からASICやプロセッサ、FPGAなどのコア電圧である1V近辺の出力からメモリ向けの1.35V/1.5V/1.8V、インターフェースやロジック周りの3.3Vや5Vまで幅広くご使用可能な製品です。
また、スイッチング周波数は650kHz（MP2333C）または1200kHz（MP2333H）固定動作となっており、軽負荷時の周波数の変動を行わないため、負荷変動の応答性に早く、ノイズ対策が容易となっております。また短絡保護や過電流保護、低電圧保護などICを保護する機能も多く備わっており、安心してご使用頂ける製品です。
MP2333C/HのPKGはボンディングワイヤレスを可能にしたSOT583 PKGを採用しており、リフロー対応可能なPKGを採用しております。
MP2333C/HにはUVLO（入力低電圧保護）、過電流保護（OCP）、サーマルシャットダウン（加熱保護）、UVP（出力低電圧保護）のICを保護する為の機能を兼ね備えております。
MP2333C/Hにはパワーグッド機能とイネーブル機能を兼ね備えており、単独でも電圧監視ICなどと組み合わせ電源シーケンスを組むことも可能です。

図1.MP2333C/H　基本スペック

インダクタ
データシートに記載されている計算式よりリップル電流とピーク電流を算出し、それに対応するインダクタをご選定ください。
ここでは1.5μHのインダクタを選定しています。

入出力コンデンサ
入力コンデンサは低ESRのX5RまたはX7Rのセラミックコンデンサを推奨します。多くのアプリケーションで22μFで問題ありません。出力コンデンサは出力電圧リップルを低減します。データシートに記載されている数式を用い、ご希望の電圧リップル以下となるように設定ください。リファレンス回路では22μF×1のコンデンサを推奨しております。

出力電圧の設定
MP2333C/Hは出力電圧可変品でFBピンで分割抵抗により出力電圧値を設定します。GND側のR2の抵抗で調整します。R1は40.2kΩを推奨します。R1を40.2kΩとする場合、1.5V出力の場合はR2を47kΩで設定ください。仕様書内に第行的な電圧の値が記載されておりますのでご参照ください。

図2.MP2333C/H　基本スペック

レイアウトは大電流経路（GND、VIN、およびSW）をデバイスの非常に近くに配置し、短いトレース、 直接トレース、および広いトレースを使用します。
①入力コンデンサをVINとGNDのできるだけ近くに配置します。（1mm以内を推奨致します。）
②FBの隣に外部フィードバック抵抗を配置します。
③スイッチングノードSWを短くし、フィードバックネットワークから遠ざけます。

図3.MP2333C/H　推奨レイアウト（パターン図）