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商品基礎情報
デジタルツインの波は、ワイヤレスへ
デジタルツインとは、現実世界のモノ・空間・プロセスを仮想空間に再現し、シミュレーションや最適化に活用する技術です。設計の試行錯誤を仮想空間で完結できるため、製造・建設・都市計画など幅広い分野で導入が進んでいます。
国内でも動きは加速しています。大手商社グループの製鉄工場では、ローカル5Gを活用したスマートファクトリー実証が行われ、8K映像によるAI外観検査や遠隔品質モニタリングが実現されました。奥行き64m×幅344m×高さ14mの金属設備が林立する工場を、わずか1台の基地局でカバーできることも確認されています。
こうしたスマートファクトリーの成否を握るのが、電波設計です。電波は目に見えず、金属設備や壁の影響を強く受けます。「設置してみたら繋がらなかった」を避けるには、現実空間を忠実に再現したデジタルツイン上で、展開前に電波を検証するアプローチが不可欠です。
Ranplanへ建物情報をインポートし、3Dモデリング化
ユースケース:NVIDIA Omniverse×Ranplan Pro
工場をはじめとする複雑な産業環境では、ロボティクスやIoT端末の安定稼働のために高性能なプライベート5Gが不可欠です。高性能なプライベート5Gネットワークを設計・展開することは、ロボティクスやIoT端末の安定稼働のために極めて重要ですが、従来の電波予測手法では多大な時間とコストがかかっていました。Ranplan Proは、NVIDIA Omniverseで構築された高精度なデジタルツインとダイレクトに連携し、この課題を解決します。
【3Dモデルの再利用とシミュレーション同期】
- Omniverseのデジタルツインで使われている3Dモデルを、Ranplan Proにそのままインポート。電波設計のために別のモデルを作る必要はありません。
- Ranplan上でプライベート5Gの設計・電波シミュレーションを実施し、結果をOmniverseへ反映。工場の運用データと融合した、没入感のある3D可視化を実現します。
| NVIDIA Omniverseで再現されたデジタルツイン | Ranplanへインポートし、無線シミュレーションの実施 |
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【導入によってもたらされる価値】
- コスト削減:設計時間とコストを大幅に削減–専用3Dモデルの個別作成が不要になります。
- 精度向上:電波伝搬予測の精度が向上し、基地局・アンテナ配置の最適な意思決定が可能になります。
- 展開前検証:機器の設置前に、仮想環境内でカバレッジを確認し、関係者間で検証・合意が可能です。
Ranplanが「電波のデジタルツイン」を実現できる3つの理由
1.屋内と屋外をひとつの世界として扱える
屋内DAS・ローカル5G設計から都市スケールの屋外マクロ設計まで、同一プラットフォーム・同一伝搬エンジンでの扱いが可能。屋外から屋内への電波侵入も高精度に計算でき、現実と同じ「切れ目のない空間」としてネットワークの設計を実現します。
15年以上の電波伝搬研究に基づく独自エンジンが、3D空間内の反射・透過・回析を物理的に追跡。パスロス、遅延プロファイル(PDP)、到来角・出発角(AoA/AoD)、MIMOチャネルマトリックスといった詳細な無線チャネルパラメーターを生成し、実測データによる自動キャリブレーションで現地環境への適合に対応しています。
屋外における、Maxwellエンジンを用いたシミュレーション
3.オープンなデータフォーマットに対応
- 屋内:BIMデータ(Revit, IFC, USD)、LiDARスキャン、点群データ(Scan to BIM)
- 屋外:CityJSON, CityGML, 日本の3D都市モデル「PLEATEAU」、オープンGISデータ
- スマートフォンなどでスキャンしたLiDARデータの取り込みにも対応
- 設計データのオープンなインポート/エクスポートで既存ワークフローと柔軟に連携
建物の細部や素材、家具までのインポートに対応
その先へ、-6G時代のデジタルツインを、いま研究の最前線で
6Gネットワークの開発では、AIを使ってネットワークを自動で最適化する仕組みが重要になると言われています。しかし、AIのアルゴリズムを実際の基地局や端末で試すのは、コストもリスクも大きい作業です。デジタルツイン上でまず検証できれば、実機を動かす前にAIの学習・改善を繰り返すことができ、開発のスピードが大きく変わります。また、通信障害が起きたときの原因分析や、ネットワーク品質の維持にも、リアルタイムのデジタルツインは力を発揮します。
Ranplanのデジタルツインは、現在の5G設計にとどまりません。EUの研究資金を受けた国際プロジェクト「TWIN6G」では、デジタルツインと機械学習を組み合わせて6Gネットワークを設計・最適化する研究を主導。世界初となるオープンアクセス/オープンソースの6G向けデジタルツイン・エミュレータの構築を目指しています。
2026年5月に開催されたIEEE ICC 2026(グラスゴー)では、Ranplan共同創業者のJie Zhang教授(シェフィールド大学)がモデレーターを務め、NVIDIA、VIAVI、KDDI総合研究所などの専門家とともに「AI駆動のデジタルツインが拓く6G」をテーマとする産業パネルを実施。計測に基づく高精度モデルからGPUネイティブなネットワーク自動化まで、次世代のデジタルツイン像を業界のトッププレイヤーと議論しています。
いま導入するデジタルツインが、6G時代の資産になる。 Ranplanは、研究の最前線と商用製品を地続きでつなぐ、数少ないプラットフォームです。活用シーン
- 製造業:スマートファクトリーのプライベート5G/ローカル5G設計
- 通信キャリア:都市部の屋外マクロ設計、屋内外統合カバレッジ最適化、6G研究
- ビル・商業施設:屋内DAS、Wi-Fi、公共安全無線の設計

