ソフトウェア定義型ネットワークエミュレータ :NE-ONE ENTERPRISE
関連商品・技術情報
商品基礎情報

製品概要
正確・制御可能・再現性のあるテストネットワークで、アプリケーションの本番投入を加速
15年以上にわたる現場での経験をもとにゼロから再設計された新しいNE-ONE Enterprise(旧INE EnterpriseおよびINE Ultra)は、ネットワークエミュレーションの分野をリードする製品です。ソフトウェア定義型テストネットワーク製品およびそのサポートの開発・提供に関するISO 9001:2015認証に裏付けられており、最高水準で作られた品質の製品であることを確信いただけます。
あらゆる導入シーンで、実運用に近いネットワーク条件を再現
SAPやSharePointといった業務クリティカルなアプリケーションの導入、データセンターの統合、SD-WAN・VDI・WAN最適化製品の評価、クラウドへの移行、新しいモバイルアプリのテストなど、どのような取り組みであっても、NE-ONE Enterpriseは実運用に近いネットワーク条件を作り出し、潜在的に難易度の高いネットワーク環境へ展開する前にアプリケーション性能を分析・予測・検証する手段を組織に提供します。NE-ONE Enterpriseがもたらすインサイトにより、企業はデジタル製品とブランドを効果的に管理し、展開コストとリスクを削減し、品質を高めながら是正対応費用やリソースへの影響を抑えることができます。
Web UIのネットワーク一覧画面
Point-to-Point、Multi-Point、Hub & Spoke、Cloudなど、用意されたテンプレートからネットワークを選ぶだけで、数秒でテストネットワークを構築できます。
主な特長(KEY HIGHLIGHTS)
- 柔軟な導入形態 — ハードウェア・仮想アプライアンス両対応、VMware vSphere認定パートナー、OpenStack/KVMにも対応
- インライン・ルーティングの両対応 — レイヤー2でのインライン接続とレイヤー3でのルーティングの両方に対応し、対象外のトラフィックは無傷のまま流し続けられる
- Every Port to Every Port接続 — 物理ポート・ソフトポートを問わず、制限のないポート間ルーティングが可能
- ソフトポート — 物理ポートを何百もの仮想ポートに分割し、ユーザーごとに独立したテストネットワークを構築、または大規模なテストネットワークを低コストで実現
- ネットワークアドレス変換(NAT) — 静的・動的NATやポートフォワーディングをどのポートにも設定可能
- エンタープライズ管理 — 組織全体のLDAPシングルサインオンやSNMPによる監視システム連携に対応
- 直感的なWeb UI — ネットワークトポロジーウィザード、シナリオビルダー、豊富な既成テンプレートでスクリプト不要のテスト構築を実現
- インテリジェントパケットリプレイ — 実運用のパケットキャプチャからアプリケーショントラフィックを忠実に再現
- 100種類を超えるインペアメントパラメータ — 帯域幅、輻輳、遅延、パケットロス、エラー、フラグメンテーション、リオーダリング、複製など多彩な条件を再現
- 高度な自動化・拡張性 — Advanced CLI/API、RESTful API、組み込みJavaScriptエンジン、PEPLによる柔軟なカスタマイズ・自動化が可能
WEB UIによる直感的な操作性
数分でテストネットワークを構築できる、洗練されたユーザーインターフェース
NE-ONEの中核にあるのは、実運用に近いテストネットワークの構築・実行を数分で実現できるよう設計された、インテリジェントなユーザーインターフェースです。使いにくい表形式のインターフェースやスクリプトを何時間もかけて学ぶ必要はありません。お好みのブラウザ(プラグイン不要)を使い、ネットワークトポロジーウィザード、シナリオビルダー、または組み込みテンプレートから選ぶだけで始められます。
ネットワークトポロジーウィザードのテンプレート選択画面
ネットワークトポロジーウィザードは、テストネットワークの作成に必要なリンクやノード数を手作業で描画・設定する手間をなくします。Point-to-Point、Multi-Point、Hub & Spoke、Cloudなど、用意されたテンプレートから選ぶだけで、数秒でテストネットワークが作成されます。上級者向けには、Webブラウザ上でネットワークトポロジーを自由に描画できる「Free-Form Network Designer」も用意されています。
主な機能:柔軟なネットワーク構成
インライン・高度なルーティングの両対応
テスト機器をインライン(レイヤー2)で直接接続するか、ルーティング(レイヤー3)で構成し、router-on-a-stickのようなVLANやマルチIP構成でトラフィックにインペアメントを適用できます。同時に、テスト対象外の他のトラフィックは、テストネットワークを無傷のまま通過させることができます。
Every Port to Every Port接続
物理ポート・ソフトポートを問わず、ポート間、またはポートからマルチポートへ、接続に制限なく「ルーティング」できます。ブリッジ構成ネットワークでの「ルーティング」も含まれます。
ネットワークアドレス変換(NAT)
任意のポートに静的または動的NAT(ポートフォワーディングを含む)を設定し、ファイアウォールやルーターなどの実運用機器を模擬できます。NATはネットワークインペアメントが適用された後のパケットに対して実行されるため、複数のテスト対象デバイスがそれぞれ異なるネットワーク条件を経験できます。
継続的なネットワーク(Continuous Network)
本番ネットワークのエッジに展開することで、ユーザーが普段のロケーションにいながら、あたかも物理的に別の場所にいるかのようにアプリケーション性能をテストできます。
エンタープライズ管理
組織全体のLDAPシングルサインオンにNE-ONE Enterpriseをオプションで統合し、既存のログイン情報でユーザーを認証できます。組み込みのSNMPサポートにより、標準的なセキュリティ・監視システムにも組み込めます。
ソフトポート
Port Managerを使って、物理ポートの細分化として何百ものソフトポートを作成できます。ユーザーごとに独自のソフトポートを割り当て、同じNE-ONEアプライアンス上の他のユーザーから完全に独立したテストネットワークを構築させることも、逆に何百ものデバイスを接続した大規模テストネットワークを、高価な多ポートアプライアンスを購入することなく構築することもできます。
運用スケーリング(Operational Scaling)
NE-ONE Enterpriseのマルチユーザー設計、ソフトポート、シナリオ共有機能により投資を保護しながら、複数チームをサポートするスケールアウトや、同時実行テスト数を増やすスケールアップが可能です。より完全な、あるいはより多くのテストを並行して実施しながら、総所有コスト・環境フットプリント・システム管理負荷を低減します。
高度なテスト機能:実運用に近いネットワーク条件の再現
パケットキャプチャからインテリジェントにトラフィックを再現
QAチームやネットワークエンジニアは、現実的で有用なアプリケーション性能テストのために、実運用のアプリケーショントラフィックフローを確実に再現する必要があります。NE-ONEの「インテリジェントパケットリプレイ」機能は、テストネットワークの特性を考慮したうえでパケットリプレイを拡張し、テストネットワーク内の1つまたは複数のノードからアプリケーショントラフィックをインテリジェントにリプレイして、実運用環境を忠実に模倣します。パケットキャプチャファイルは大きく複雑になりがちで、どのアプリケーションフローをリプレイすべきか識別するのは困難ですが、NE-ONEはアプリケーションフロー、クライアントとサーバー間の会話を自動的に解析・表示し、Web GUIから簡単に選択できるようにします。カスタムフィルタリングにより、PCAPファイルからリプレイまたは無視するストリームを迅速かつ簡単に選択でき、選択できるストリーム数に制限を設けることなく、きめ細かなフィルタリングとルーティングの制御を実現します。さらに、帯域幅、輻輳、遅延、パケットロス、エラー、フラグメンテーション、リオーダリング、複製など100種類を超えるパラメータから1つ以上のインペアメントを適用でき、制御可能かつ再現性のあるシナリオでアプリケーションをテストできます。
WEB UI画面ギャラリー
Port Manager:ソフトポートの作成・設定画面
Network Scenario Builder:時間軸で変化するテストシナリオを構築
インペアメント設定画面(Link WAN Linkの例)
Network Ready Analysis:アプリケーションごとの性能スコア表示
Cloud機能:複雑なメッシュ構成を1つのオブジェクトとして簡単定義
PCAPリプレイの
フロー選択画面
導入形態・拡張性(抜粋)
幅広いプラットフォームとモデルからお選びいただけるため、組織に最適な機能を柔軟に選択できます。
導入形態
|
提供形態 |
ハードウェアアプライアンス、仮想アプライアンスの両方をご用意。用途に応じて複数モデルから選択可能 |
|
仮想化基盤対応 |
VMware vSphereのCertified Partner Readyを取得。OpenStackおよびKVMにも対応 |
|
パートナー連携 |
AWS、Microsoft Azureとの連携にも対応し、既存のクラウド環境に柔軟に統合可能 |
Integration機能パック(拡張機能)
NE-ONE Enterpriseは、個々のパケットからソフトウェア定義型テストネットワーク全体の自動化まで、あらゆるレベルを制御できる多層的でプログラム可能なアーキテクチャを備えています。以下の機能をご利用いただくには、Integration機能パックのご購入が必要です。
|
Advanced CLI/API |
ルーティン作業のスクリプト化や他製品との連携に使えるCLIを提供。ネットワーク条件の変更をオーケストレーション・動的に自動化 |
|
RESTful API |
すべてのGUI操作に対応するRESTful APIを提供。モダンでスケーラブルな統合方法により、複雑さと開発時間を削減 |
|
組み込みJavaScriptエンジン |
高精度なモデルや動的に変化するシミュレーションを、個別に、または組み合わせて作成可能(タイマー制御の変更、ユーザー生成イベントへの対応、パラメータへの高速な変更、特殊で複雑なネットワークシミュレーションのモデル化など) |
|
Packet Engine Programming Language(PEPL) |
最下層でパケット単位のプログラム的操作、全トラフィックフローの解析、新しいインペアメント・ルーティング機能の追加が可能。独自のソフトポート・インペアメント・分類・ルーティング機能を、Calnexと同じツールで作成可能 |
トレーニング、プロフェッショナルサービス、そして投資の保護
NE-ONEチームは、導入・設定・運用に関する実践的なトレーニング目標に基づいた、講師によるトレーニングとセルフペースのオンデマンドトレーニングの両方を提供しています。NE-ONEサポートチームのプロフェッショナルサービスは、迅速な質問対応、ベストプラクティスに関するアドバイス、導入支援、社内チームへのトレーニングなど、世界クラスのサポート・トレーニング・コンサルティングを提供します。2006年の創業以来、Network Emulationテクノロジーの設計・製造・開発に注力し続けており、継続的な開発プログラムと毎年の重要なアップグレードのリリースにより、お客様の投資は長期にわたって保護されます。
用途・活用シーン
NE-ONE Enterpriseは、以下のようなさまざまな取り組みにおいて、実運用に近いネットワーク条件を作り出し、展開前にアプリケーション性能を分析・予測・検証する手段を提供します。
- SAPやSharePointなどの業務クリティカルなエンタープライズアプリケーションの展開
- データセンターの統合
- SD-WAN、VDI、WAN最適化製品の評価
- クラウドへの移行
- 新しいモバイルアプリのテスト
迅速な分析(Rapid Analysis)
NE-ONE Enterpriseの最も重要な要素の一つが、テストネットワーク全体のアプリケーション性能を明確に把握できる豊富な分析機能です。グラフ・統計機能により、テストネットワークをリアルタイムに分析して潜在的な性能問題を特定・解消し、展開前にサービスレベルの遵守を確認できます。組み込みグラフでパケットフローの状況を即座に可視化でき、オフライン分析用のデータエクスポートにも対応します。レポート機能は、設定内容をすべて記載する「Configuration Report」、リンク・ノードごとのデータ転送量までを示す「Test Report」、レイテンシや帯域幅に敏感なアプリケーションを自動予測し「Network Ready」スコアを付与する「Applications Report」、レイテンシの範囲にわたる性能を予測する「Application Performance Report」を提供し、アプリケーションが本番投入可能かどうかの判断や、計画変更の検証、性能問題のトラブルシューティングを加速します。さらに、テストネットワーク内の任意の地点でPCAP形式のフルパケットキャプチャを取得でき、Wireshark®など他のツールと組み合わせた迅速なアプリケーション性能のデバッグが可能です。
高度な自動化と実運用条件の再現
輻輳を自在に作り出してリンクの過負荷状態を再現したり、Cisco(および類似の)QoSクラス・トラフィックシェーピングをモデル化して、トラフィックシェーピングの有無にかかわらずアプリケーションの動作を検証できます。ユニークな「Network Scenario Builder & Player」により、時間の経過とともに変化するネットワーク品質・可用性を模したシナリオを組み合わせて、時系列のネットワーク体験を自動的に再現できます。衛星コンステレーションや航空機、車両など高速に移動するオブジェクトを含むネットワークについては、テーブルベースの値や時間ベースの数式(sin、log、convergent sinなどの便利な関数を含む)を使い、プログラミング不要で急激に変化するネットワークパラメータを再現できます。さらに高度なニーズにはJavaScriptによるカスタムコードの挿入も可能です。「Cloud機能」を使えば、複数ノード間に多数のリンクを持つクラウド・ハブアンドスポーク・メッシュ構成のネットワークも、1つのオブジェクトでネットワーク品質・条件・ルーティングを簡単に定義できます。「Geolocation Network Latency Calculator」は、42,000か所を超える地点のカタログから開始地点と終了地点を選ぶだけで、適切な基礎遅延を自動計算・挿入します。独自のプライベート・プロトタイプ・秘匿プロトコルを追加できる「User-Defined Protocol Definitions」機能は、機密性の高い環境で作業する組織に特に有用です。また、VLAN ID、UDP/TCP、送信元・宛先アドレス、TTL、パケットデータ、パケットサイズ、パケットレート、ビットレートなど多数のパラメータで内部・外部トラフィックを生成できる「Traffic Generation」機能や、LEO衛星コンステレーションのハンドオーバーによる伝送遅延を再現する「Satellite Links and Constellations」機能も備えています。