モーターの高性能モーションコントロール製品のご紹介

Analog Devices, Inc.(以下、アナログ・デバイセズ社)のTrinamic製品は、モーターの制御アルゴリズムを搭載したモーション制御ソリューションです。静音、省エネ、ダウンタイム削減をハードワイヤードで可能にする製品をご紹介します。
また、アナログ・デバイセズ社では制御/ドライバーICからモーターまで含んだモジュール製品まで幅広いラインアップをご用意しています。

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製品概要

これまでの課題

これまでモーターに高度な制御を求める場合、アルゴリズム開発からスタートする必要がありハードルが高いと感じているエンジニアも多いかと思います。さらに実際の開発では「静音」「低消費電力」「安全性」の要求を満たさなければならず、アルゴリズム修正にともなうソフトウェア開発と検証に多くの時間を割く必要がありました。
Trinamic製品ではこのような課題を解決するため、モーター制御に必要なアルゴリズムを標準搭載。さらにそれがソフトウェアではなくハードワイヤードで実装されており、わずか数個の設定でモーターを動作させることができるため開発期間の短縮にもつながります。

	Trinamic	S従来の制御
制御アルゴリズム	ハードワイヤード高精度制御アルゴリズムを標準搭載	ソフトウェア
制御パラメーター	レジスター設定	ソフトウェア
パラメーター設定の変更	オンザフライで変更	ソフトウェア変更

Trinamicのモーションコントロールの特長

Trinamicの特長である独自のモーションコントロールアルゴリズム「 StallGuard」「 CoolStep」「 Stealthchop」について説明します。

StallGuard（脱調防止機能）
モーターが停止状態になるとトルクは増加し、モーターの振動や異常な発熱を引き起こす可能性があります。StallGuardはセンサーレス脱調防止アルゴリズムで負荷をモニタリングしモーター制御を調整することでモーターの保護と安定した運転を実現します。
CoolStep（省エネ機能）
センサーレスでモーターの適切な電流を自動的に制御する技術です。モーターの負荷や速度に応じて、必要最小限の電力を供給し省エネ効果を高めます。これによりモーターの消費電力を最大75%低減させ、熱の発生や電力消費を最小限に抑えます。
Stealthchop (静音機能)
ステッピングモーターでは磁歪変動によって可聴音が発生する場合がありますが、StealthChopはPWMデューティサイクルに基づいて電流を変調することでモーターの機械音を低減することができます。