ユニテック社製 非接触バイタルセンシングモジュール UNMS-A121 評価キットのご紹介


技適対応済バイタルセンシングモジュールが登場
株式会社ユニテック(以下、ユニテック)より、60GHz帯ミリ波レーダーを活用したバイタルセンシングモジュール UNMS-A121 がリリースされました。本評価キットは技適対応済みのため、安心して非接触バイタルセンシングをご評価いただくことが可能です。
今回は、モジュールの詳細や実際に非接触バイタルセンシングを行う様子をご紹介します。
UNMS-A121 評価キット概要
UNMS-A121
UNMS-A121 は Acconeer社製ミリ波レーダーIC A121 を搭載したモジュールで、ユニテックが開発した独自のアルゴリズムにより、非接触で心拍・呼吸情報を推定することが可能です。また、UNMS-A121は技適対応済みのため、法認証の心配をすることなくご評価いただけます。
UNMS-A121 概要
UNMS-A121のスペック
UNMS-A121 評価キットでできること
①心拍・呼吸推定
人の微細な体動の変位から、呼吸・心拍成分を分離・解析することで、呼吸・心拍数を推定します。各推定値はGUI上で確認できるとともに、ログデータとして保存することが可能です。UNMS-A121 評価キットではPC上に呼吸・心拍推定アルゴリズムが実装されていますが、量産向けに UNMS-A121 に内蔵したマイコンにアルゴリズムをポーティングするサービスをご提供しています。これにより、UNMS-A121 後段システムは心拍・呼吸情報を一般的なシリアルI/F経由で取得することができるようになり、バイタルセンシングを既存のシステムに簡単にインテグレーションすることが可能になります。
心拍・呼吸検知のイメージ
②人が存在する距離の検知
人の微細な体動を検知することで、人が存在する距離の検知が可能です。検知範囲内に他の静止物があっても、人と静止物を判別することができます。
人検知のイメージ
③IQデータの出力
UNMS-A121 からは、Acconeer XM125等と同じ Sparse IQ データが出力されており、GUI上でリアルタイムに確認することが可能です。また、Sparse IQ データをファイルに保存することも可能なため、オフラインでの信号処理にもご利用いただけます。
SparseIQ評価アプリ画面
UNMS-A121 評価キットで測定をしてみた
実際にUNMS-A121 評価キットで、心拍・呼吸検知を行う様子を動画で紹介します。
以下の動画では、机の上に置いたUNMS-A121が人の存在検知を行いつつ、心拍・呼吸数推定を行っています。
量産に向けた展開について
ユニテックではUNMS-A121をベースに、ユースケースに合わせた受託開発および量産対応も承っています。今回ご紹介したバイタルセンシングアルゴリズムをUNMS-A121にポーティングすることはもちろん、別アルゴリズムの開発・実装も可能です。また、用途に応じてレンズやインターフェース等のハード面のカスタマイズにも対応しており、量産向けにそのまま製品やシステムに組み込めるミリ波レーダーモジュールとしてご提供します。
量産向けカスタマイズのイメージ
最後に
いかがでしたでしょうか? UNMS-A121評価キットはPCをご用意いただくだけで、今回ご紹介した動画のように手軽に非接触バイタルセンシングをお試しいただけます。ユニテックは、UNMS-A121をベースにアルゴリズム・ハードウェア双方のカスタマイズにも対応し、お客様のユースケースに合わせた最適なミリ波レーダーソリューションをご提案します。