車載機器の暗電流を削減!車載用複合電源IC
S-19310シリーズは、電源供給/電源電圧監視を1チップ化した車載用電源ICです。世界No.1クラスの自己低消費電流を実現しており、究極の低暗電流化要求に対応可能なICとなります。タイマICのような小さな電流で動作するデバイスに最適です。
低消費電流と高耐圧/高速電圧監視機能により究極の低消費車載用ECUを実現
自動車の多機能化や電装化が進み、車両に搭載されるECUの数はますます増えています。そのため、一つ一つのECUに許容される暗電流は非常に小さくなっています。ECUによっては、暗電流を下げるためにタイマICを使用してシステムの間欠駆動を行う場合がありますが、間欠駆動時の暗電流は、タイマICとそれに電源供給をする電源ICの消費電流の足し算で決まるため、電源ICの自己消費電流が小さければ小さいほど、もともと非常に小さな消費電流のタイマICを最大限に活かすことが可能となります。世界No. 1クラスの自己低消費電流を実現したため、こうした究極の低暗電流化要求に対応することが可能な電源ICです。
ECUの暗電流削減を「間欠駆動の低消費化」でサポート
暗電流削減が求められるECUは、間欠駆動が効果的です。更なるECUの暗電流削減には、間欠駆動時間に常に動いている電源ICの低消費化も不可欠です。
S-19310シリーズは、世界No.1クラスの自己消費電流2.2μA typ.を実現。間欠駆動の時間を制御するタイマICへの電源として利用すれば、ECUの暗電流削減につながります。
入力電圧は45V定格なので、12Vバッテリに直接接続することができます。
軽負荷時でも、安定動作を実現
従来の電源ICでは、軽負荷が原因で電源ICの出力電圧が上昇し、後続機器が壊れてしまうケースがありました。
S-19310シリーズは、ほぼ無負荷状態でも出力電圧を一定に保つことができます。
コンビニエンスタイマと組み合わせた「極低消費電流」の間欠駆動システム
間欠駆動の電源供給・監視はS-19310シリーズに、タイマ機能はS-35710M Aシリーズ(水晶内蔵コンビニエンスタイマIC)が最適となります。この組み合わせなら、間欠駆動中のスタンバイ時消費電流を約2.4μAまで下げることができます。
エイブリックのICが、極低消費電流な間欠駆動システムの実現を強力にサポートします。
アプリケーション例
主な仕様
製品名 | S-19310シリーズ(A) | S-19310シリーズ(B) |
<レギュレータ部> | ||
動作入力電圧 | Vin=3.0〜36.0V | |
出力電流 | 40mA | |
出力電圧 | Vout=2.9〜5.3Vは範囲内で0.1Vステップで選択可能 | |
出力電圧精度 | ±2.0%(Tj=-40℃〜+125℃) | |
<電圧監視部> | ||
検出電圧 | 2.6〜(出力電圧-0.3)V間において0.1Vステップで選択可能 | |
動作電圧 | 1.8〜36.0V | 2.5〜36.0V |
ヒステリシス幅 | “あり”: 5.0%≦VHYS≦30.0%/”なし”: VHYS=0%(選択可能) | |
解除遅延時間精度 | ±20% | |
出力形態 | Nchオープンドレイン出力 | CMOS出力 |
<全体部> | ||
動作時消費電流 | 2.2µA typ. | |
パッケージ | SOT-23-5、SOT-89-5、HTMSOP-8 | |
車載品質 | PPAP対応可能、AEC-Q100(進行中) |
今回ご紹介の製品の詳細