商品基礎情報
マルチフィールドマイクロホン 46BC特長
46BCマルチフィールドマイクロホンは自由音場、圧力音場、拡散音場、もしくは音場が定義しにくいような環境でも高精度で測定できよう設計されています。そのため46BCはどのような音場、入射角においてもIEC 61672に適合しています。
近年、自動車業界では電気自動車の開発が進むことで、音の測定周波数も高周波帯域へシフトしており、高い周波数帯域の測定精度が課題になっています。車内は音の反射があり、マイクロホンへの音の入射角を定めることができません。1/2″自由音場型マイクロホンでは、高周波帯域を正しく測定することが難しく、46BCのようなマルチフィールドマイクロホンが求められていました。
46BCは技術的には自由音場型マイクロホンですが、音の入射角が変化しても高い精度で測定できよう設計されているため、どのような音場でも使用することができるマルチフィールドマイクロホンです。小型の1/4”サイズですが、高感度(20mV/Pa)であり、低音圧(25dB(A))まで測定できるため、電気自動車の測定に最適です。
46BCの製品仕様
感度 | 20mV/Pa |
ダイナミックレンジ | 25dB(A)~145dB |
周波数範囲 | 4Hz~20kHz(±3dB) |
温度範囲 | -20℃~+80℃ |
湿度範囲 | 0~90% RH |
駆動電源 | CCP電源 3.5~10mA |
コネクタ | マイクロドット 10-32 |
※他のCCPマイクロホンとは異なり、ダイヤフラムに正の圧力がかかると負の出力があります。
これはLEMOタイプマイクロホンの出力と同じになります。
46BC周波数応答
- 青線が自由音場型環境で入射角0°の場合の特性
- 黒い点線が拡散音場での特性
- オレンジ色が静電アクチュエータもしくは圧力音場での特性
角入射角ごとの特性
- 入射角0°を基準した場合の角入射角ごとの特性
ノイズレベル
46BCは1/4″マイクロホンですが、25dB(A)から測定ができる低ノイズマイクロホンです。下記オレンジのグラフがリニアのノイズレベルで、青いグラフがA特性のノイズレベルです。
校正
46BCは1/4″マイクロホンですので、通常の音響校正器やピストンホンで感度校正を行うことができます。しかし46BCのダイヤフラムのサイズは他の1/4″マイクロホンに比べて、若干大きいため、静電アクチュエータで周波数校正を行う際には専用アダプタが必要となります。弊社グループ会社のフォーサイトテクノでは、46BCの校正を行える設備をご用意していますので、校正を国内で実施することができます。
供給電源
46BCは他のCCPマイクロホン同様、定電流電源で駆動しますが、仕様を保証するために測定前に2分間は電源供給を行う必要があります。また定電流電源が仕様よりも低い場合(例2mA)や接続ケーブルが長い場合には、測定上限周波数や上限ダイナミックレンジが低下する可能性があります。
出力位相
46BCは他のCCPマイクロホンとは異なり、ダイヤフラムに正の圧力がかかると負の出力があります。 これはLEMOタイプマイクロホンの出力と同じになります。