セイコーエプソン｜低消費電力サブMCUのご紹介

S1C17WシリーズはFlashメモリを搭載しながらも、1.2 Vからの低電圧動作に対応した16ビットMCUです。ほとんどの半導体製品が動作する場合には、電力を消費します。現代社会においてエネルギー問題は重要な課題であり、電池やバッテリを用いて動作する製品はもとより、商用電源(AC100V/200Vなど)を用いる家電やその他機器などにおいても、低消費電力化が求められています。

一般的に、マイコン内のクロック信号が高速になればなるほど、消費電流値は高くなります。しかし、クロック信号が低速ですと、CPUが単位時間あたりにこなすことが可能な仕事量が、少なくなってしまいます。製品や目的とする処理に合わせて、動作クロック信号の速さ(周波数)を選択することが、もっとも重要です。複雑な計算や処理を実行させるのであれば、高速な周波数でCPUを動作させ、何らかのイベントが発生するまで待機するような処理であれば、低速な周波数でCPUを動作させることや、場合によってはクロック信号を停止させることも検討します。

エプソンのマイコンは、使用するクロック信号を４つのクロック源から自由に選択することができるような仕組みとなっており、低消費電力値の実現を可能とします。

エプソンのマイコンにおけるクロック信号選択機能

S1C17Wシリーズの消費電流値は下記となります。

S1C17Wシリーズの消費電流値

➢ 1.2V~3.6V 低電圧動作
➢ Flash ROM: 16KB~384KB
➢ 最大4MHz動作
➢ 定電圧回路搭載LCDドライバ
　　W0x: ドライバレス
　　W1x: 最大448 ドット (~8com)
　　W2x: 最大1,344 ドット (~24com)
　　W3x: 最大2,048 ドット (~32com)
➢ 12bit ADC, 24bit RFC 計測回路
➢ 内蔵温度センサ、ADC基準電圧生成回路
➢ 各種タイマ、シリアルインタフェース対応
➢ 低消費電流
　　Sleep/Halt: 0.15uA/0.3uA
　　32kHz/1MHz: 2uA/140uA

USB-IP仕様、接続例、システム構成例

S1C17W13を使用したアプリケーション応用例を紹介します。

製品ラインアップ