商品基礎情報
リアルタイムクロック RTC採用事例
リアルタイムクロックモジュールは32KHz駆動時の消費電流が非常に小さいことから、マイコンをスリープ状態で低消費に抑えることができ、ポータブル機器やMFP、家電製品など電池駆動や二次電池を使ってのログ取り、また計時する際に採用いただけるケースが多く見られます。
リアルタイムクロックが低消費な理由とは
リアルタイムクロックの構成は主に下記3パターンになります。
①32KHz水晶振動子+MCU
②32KHz水晶振動子+RTC-IC
③リアルタイムクロックモジュール(Real-Time Clock)モジュール
いずれも32KHzの音叉型水晶振動子を源振として駆動しています。32KHz音叉型振動子は振動子自体の抵抗値が数十KΩと高いため、そこに流れる電流値は非常に小さくなります。
構成例①② 水晶振動子+RTC-IC/MCU
32KHz振動子を源振として駆動しており、32K振動子自体の抵抗値が高いことから電流値は小さくなり、低消費で駆動することになります。
構成例③ リアルタイムクロックモジュール
こちらも32KHz振動子を源振として駆動しており、32K振動子自体の抵抗値が高いことから電流値は小さくなり、低消費で駆動することになります。
リアルタイムクロックモジュールの低消費とメリット
ここからは『音叉型水晶振動子+IC』をワンパッケージ化したセイコーエプソン/リアルタイムクロックモジュールの低消費のメリットについて説明いたします。ワンパッケージ化してモジュールにすることで下記のような特長、メリットが生まれます。
特長1 スリープの消費電流が小さいスリープの消費電流が小さい
リアルタイムクロックでは、①MCU内蔵RTC、②RTC-IC、③RTCモジュール、の3パターンでの構成が一般的で、③のRTCモジュールが消費電流としては最も低消費であり、バックアップ期間を長く保つことが可能です。
特長2 電源切替機能でダイオードのリーク電流をカット
MCUやRTC-ICでの電源切替では、外付けダイオードでの電圧降下でリーク電流のロスが発生します。RTCモジュールでは外付けダイオードが不要なのでリーク電流を抑えることが可能です。
特長3 タイムスタンプ機能でシステム全体の低パワー化が可能
RTCモジュールのタイムスタンプを使用することで、MCUを起こさずともログ取りが可能になり、システムとしての低パワー化に貢献できます。
特長4 電源電圧監視機能でシステム全体の低パワー化が可能
RTC-ICの場合、満充電になっても充電され続け電源側への電流ロスが発生しますが、RTCモジュールの電源電圧監視機能は満受電を検知して充電を停止するので、電流ロスが発生せずに低パワー化が可能となります。
セイコーエプソン|リアルタイムクロックモジュールの推奨ラインアップ
エプソンRTCモジュールの推奨ラインアップとなります。黄色枠の製品が特に低パワーに特化したRTCとなっております。