Pendulum Instruments社 マルチチャンネル周波数カウンタ/アナライザ CNT-102
Pendulum CNT-102(マルチチャンネル周波数アナライザ)は、高性能かつマルチチャンネルの同時測定に対応しているコストパフォーマンスに優れた測定器です。 2 つの入力チャンネルにより、グラフィック画面上で周波数、位相、時間を同時処理し、タイムインターバル分析を行うことも可能となっております。14psレベルの時間分解能を保持しており、最大13桁/秒の周波数分解能、1M 結果/秒の測定速度に対応しております。
※より高い分解能をお求めの場合は、4チャンネル、7psレベルの時間分解能、20M結果/秒の測定速度を備えた、マルチチャネル周波数アナライザCNT-104S をご確認ください。
商品基礎情報
2チャンネル入力信号、14psレベルの高分解能のパフォーマンスに対応
シングルショットの高分解能により、高速なクロック間の位相比較、正確なキャリブレーションが可能となります。速度1µsでサンプリングした各チャンネル周波数を 14psレベルの分解能(タイムスタンプ)で、2 つの信号を同時に比較検証が可能です。
ギャップフリー、ゼロデッドタイムのカウントにより、各サイクルを失うことなく連続測定が実施可能です。
CNT-102 は、高性能の変調ドメイン アナライザ (MDA) としても利用可能です。 2つの同時信号に対する最大1M測定/秒の高速性により、高速な周波数、位相、時間の変動をリアルタイムでキャプチャすることが可能です。
CNT-102 は、独自の 2チャンネル設計に加えて、オプションによる最大24GHzのRF入力も備えており、同時チャンネルや個別チャンネルの入力信号のに対して、ギャップのないタイムスタンプを実行します。以前まで、2つの原子時計の比較には、スイッチ等の機器が必要でありましたが、本測定器では単体で評価の実施が可能となります。
ユーザフレンドリーなタッチスクリーン画面
タッチスクリーン画面によりタッチ操作が可能です。また、USB ポート接続でのワイヤレスマウスによる操作も可能となっております。加えて、Web サーバーインターフェイスによるPC 画面からの制御も可能です。
Webサーバー機能により、イーサネット経由でCNT-102に接続、フロントパネルの表示、測定操作が可能です。周波数ソースを特定の閾値に調整する場合、グラフィックディスプレイは迅速かつ正確なキャリブレーションガイダンスを提供します。またグラフの切取り、ズーム、個々のサンプルの表示も可能です。
CNT-102は、4チャンネルの同時測定が可能なCNT-104Sを除く、全ての既存周波数カウンタの機能を上回ります。
>>マルチチャンネル周波数カウンタ/アナライザ CNT-104S
量産ラインでのコスト削減
2チャンネル同時測定により、並列周波数測定が可能です。 1 台のCNT-102により、量産ラインでの2つの周波数カウンタを低コストで置換えることが可能です。
追加オプションのラックマウントアダプターを使用して、19 インチ、2Uのラックスペースに 4つの並列周波数カウンターとして配置することも可能です。そして測定の制御通信インターフェイスとして、イーサネット、WLAN*、USB** からの選択が可能で、PC/ラップトップ/タブレット、テストコントローラへの接続が可能です。高速なバス速度により、ATEの測定システム等の測定時間が短縮可能で、最大 170k 測定/秒の高速ブロック測定を実行します。
* 外部 USB WiFi ドングルが必要
** USB機能は、SWアップグレードにより利用可能な機能の予定になります。
リモート制御にフレキシブル
CNT-102 は、リモート制御とデータ転送用のギガビットイーサネットインターフェースが搭載されており、USB ポートでWiFiにより、CNT-102 をローカルワイヤレスネットワークに接続することが可能です。またWeb サーバーを使用して、ラボ以外の外部環境からのアクセス制御が可能です。
フレキシブルな機器構成
CNT-102 は、様々な要求に合わせて構成選択が可能です。
〈追加オプション〉
- RF周波数測定用に”channel C” の追加選択が可能です。
- 3, 10GHzの基本ハードウェアから選択。
- ※10GHzチャンネルにより、15、20、24 GHzへアップグレード可能。(ソフトウェアオプション)
- 標準搭載でTCXOが搭載されており、追加オプションで以下タイムベース(内部オシレータ)を選択可能です。
- High-stability OCXO(<1E-8/月)
- Ultra-stability OCXO(<3E-9/月)
- ※外部リファレンスの入力にも対応。
- 0.5 Hz ~ 100 MHz パルス発生機能 (ソフトウェアオプション)
- TIE(タイムインターバルエラー)測定機能 (ソフトウェアオプション)
ユーザフレンドリーなGUI
CNT-102は、測定器に不慣れな方でも、簡易的に設定することが可能です。またマルチパラメータ表示による信号情報で、DVM(デジタル電圧計)やスコープ等の機能も兼ね備えております。測定値は、数値とグラフィックの両方で表示されており、また測定結果 (分布、トレンド等) のグラフ表示により、ジッタ性質の解析、遅いドリフトから速い変調まで、時間変化の関連性についても把握することが可能です。同じデータセットを、数値、統計、分布、および時系列ビューで表示、切替えが可能です。
変調ドメイン解析
CNT-102 には変調ドメイン解析の機能が組込まれており、1 ~ 2 つの入力チャンネルで時間と周波数変化の関係を表示します。高分解能と、各チャンネルの個々のサンプル間で最小1µsという高速測定速度により、以下の項目が検証可能です。
- FM、FSK、BPSK、PWM、PPM
- 時間、位相、周波数変調特性
- 周波数スイープ
- 周波数トランジェント
- 発振器、VCO、PLL の周波数セトリング
- シンセサイザースイッチング
- ジッタ―を含む周波数の不安定性