商品基礎情報
4チャンネル入力信号、7psレベルの高分解能のハイパフォーマンスに対応
シングルショットの高分解能により、高速なクロック間の位相比較、正確なキャリブレーションが可能となります。速度50nsでサンプリングした各チャンネル周波数を 7psレベルの分解能(タイムスタンプ)で 4 つの信号を同時に比較検証が可能です。
ギャップフリー、ゼロデッドタイムのカウントにより、各サイクルを失うことなく連続測定が実施可能です。
CNT-104S は、高性能の変調ドメイン アナライザ ー(MDA) としても利用可能です。 4 つの同時信号に対する最大20M測定/秒の高速性により、高速な周波数、位相、時間の変動をリアルタイムでキャプチャーすることが可能です。
CNT-104S は、独自の 4チャンネル設計に加えて、オプションによるRF入力も備えており、同時チャンネルや個別チャンネルの入力信号のに対して、ギャップのないタイムスタンプを実行します。以前、4つの原子時計の比較にはスイッチ等の機器が必要でしたが、本測定器では単体評価での実施が可能となります。
ユーザーフレンドリーなタッチスクリーン画面
タッチスクリーン画面によりタッチ操作が可能です。また、USB ポート接続でのワイヤレスマウスによる操作も可能となっております。加えて、Web サーバーインターフェイスによるPC 画面からの制御も可能です。
Webサーバー機能により、イーサネット経由でCNT-104Sに接続、フロントパネルの表示、測定操作が可能です。周波数ソースを特定の制限に調整する場合、グラフィックディスプレイは迅速かつ正確なキャリブレーションガイダンスを提供します。またグラフの切取り、ズーム、個々のサンプルの表示も可能です。
商用試験でのコスト削減
4チャンネル同時測定により、並列周波数測定が可能です。 1 台のCNT-104Sにより、低コストで試験環境内の既存の周波数カウンターを置換えるすることも可能です。
追加オプションのラックマウントアダプターを使用して、19 インチ、2Uのラックスペースに 8 つの並列周波数カウンターとして配置することも可能です。そして測定の制御通信インターフェイスとしてイーサネット、WLAN*、USB** から選択可能で、PC/ラップトップ/タブレット、テストコントローラーへの接続が可能です。高速なバス速度により、ATEの測定システム等の測定時間が短縮可能で、最大 170k 測定/秒の高速ブロック測定を実行します。
* 外部 USB WiFi ドングルが必要
** USB機能は、SWアップグレードにより利用可能な機能の予定になります。
リモート制御にフレキシブル
CNT-104S は、リモート制御とデータ転送用のギガビットイーサネットインターポートが搭載されており、USB ポートでWiFiにより、CNT-104S をローカルワイヤレスネットワークに接続することが可能です。またWeb サーバーを使用して、ラボ以外の外部環境からのアクセス制御が可能です。
フレキシブルな機器構成
CNT-104S は、様々な要求に合わせて構成選択が可能です。
〈追加オプション〉
- RF周波数測定用に”channel C” を追加選択が可能です。
- 3, 10GHzの基本ハードウェアから選択。
- ※10GHzチャンネルにより、15、20、24 GHzへアップグレード可能。
- 標準搭載でTCXOが搭載されており、追加オプションで以下タイムベース(内部オシレーター)を選択可能です。
- High-stability OCXO(<1E-8/月)
- Ultra-stability OCXO(<3E-9/月)
- ※外部リファレンスによる入力も対応。
- 0.5 Hz ~ 100 MHz パルス発生機能の追加
- TIE(タイムインターバルエラー)測定機能の追加
ユーザーフレンドリーなGUI
CNT-104Sは、測定器等に不慣れな方でも、簡易的に設定することが可能です。またマルチパラメーター表示による信号情報で、DVM(デジタル電圧計)やスコープ等の機能も兼ね備えております。測定値は、数値とグラフィックの両方で表示されており、また測定結果 (分布、トレンド等) のグラフ表示により、ジッタ性質の解析、遅いドリフトから速い変調まで、時間変化の関連性についても把握することが可能です。同じデータセットを、数値、統計、分布、および時系列ビューで表示、切替えが可能です。
変調ドメイン解析
CNT-104S には変調ドメイン解析が組込まれており、1 ~ 4 つの入力チャンネルで時間と周波数変化の関係を表示します。高分解能と、各チャンネルの個々のサンプル間で最小50nsという高速測定速度により、以下の項目が検証可能です。
- FM、FSK、BPSK、PWM、PPM
- 時間、位相、周波数変調特性
- 周波数スイープ
- 周波数トランジェント
- 発振器、VCO、PLL の周波数セトリング
- シンセサイザースイッチング
- ジッタ―を含む周波数の不安定性
- 周波数ホッピングの高速通信