茶話会 | コネクターを相撲で例えるなら編

相撲は国技と言われ、日本の伝統文化で1500年以上続く神事。
土俵は神聖なもので、上がる前に力水で身を清め、塩をまくことで邪気を祓(はら)い清めます。蹲踞(そんきょ)して大きく手を叩くのは『武器を持っていません。正々堂々と戦います』という宣言で、神社で参拝するときの柏手の意味があります。そんな神聖な神事とコネクターを重ねてみました。
①決まり手で例えるならば。
しかけた力士によって勝ちが決まったときの技を「決まり手」と呼びます。現在は全部で八十二手と決められていますが、他にも非技という 五の勝負結果があります。その中でもランキング上位の決まり手をコネクターに例えてみます。
「叩き込み」はFFC/FPCコネクターの「フリップロック」
「叩き込み」とは相手が低く出てきたとき、体を開きながら片手または両手で相手の肩、背中、腕などを叩いて落として勝ちます。一方、フリップロックは、FFC/FPCコネクターのロック構造の1つでアクチュエータ部を下にすることで、FFC/FPCとコネクター接点をロックします。
ここでは代表例として、Molex社のEasy-On FFC/FPC用コネクター「FD19シリーズ」の概要を掲載しております。
「寄り倒し」はコネクターの実装方法では「プレスフィット」
「寄り倒し」とは相手に体を密着させて前に寄って出ます。そして体を密着させたまま、相手に体を預け、倒して勝つことを言います。一方、コネクター実装の「プレスフィット(圧入方式)」とはバネ性を持たせた端子をプリント配線版のスルーホールに圧入することのみで接続し、電気的接続と機械的保持の機能を同時に持たせ、はんだ付けを不要とする実装方法となります。
ここでは代表例としてMolex社バックプレーン高速伝送用コネクター「Impel/Impactシリーズ」の実装方法を掲載しております。
弊社HPでバックプレーン高速伝送用コネクターの詳細を説明しております。是非ご覧ください。
➁衣装で例えるなら。
力士の衣装について、コネクター目線でで考えてみました。
「廻し(まわし)」はコネクターの「防水ラバーシールストッパー」
一言で「廻し(まわし)」と言っても、土俵入りでしめる「化粧まわし」や、本場所や巡業の取組(とりくみ)で、十両以上の力士がしめる『締込(しめこみ)』、幕下以下や稽古でしめる「稽古廻し」と種類があります。
もともと、神事=相撲への礼服であり、力士(ちからびと)の重心部となる腰や腹を固めて身を護り、さらに力を出すために用いられたということです。もし廻しが外れた場合は、不浄負け(ふじょうまけ)=俗にいう「もろ出し」となり、反則負けとなります。
一方、コネクターの「防水ラバーシールストッパー」は水から大事な”金”属部分を保護し、嵌合力を上げています。
ここでは代表例として、Molex社の防水コネクター「Mini50シリーズ」の概要を掲載しております。
弊社HPで防水コネクターの詳細を説明しております。ぜひご覧ください。