ステッピングモータドライバ　MP6600/6500/6500A

MP6600/6500/6500AはAutomatic Current DecayによるDecayモードの自動調整機能を内蔵しています。システム要件にもよりますが、この機能を利用することで外部制御が簡略化と設計工数削減が可能になります。

MP6600/6500/6500Aはステッピングモータ用ドライバで、電流検知を内蔵したAutomatic Decay(Auto-Decay)機能により、Fast/Slow Decayを自動で調整します。
MP6600/6500はピーク電流を外部抵抗(ISET端子)、MP6500Aはピーク電流を電圧入力(VSET端子)で設定します。

低オン抵抗
MP6600/6500/6500A内蔵FETのオン抵抗は195mΩ(High Side)、170mΩ(Low Side)と低抵抗であり、損失を小さくすることができます。

電流レギュレーション
ROSC端子に接続する抵抗値により、コンスタントオフタイムPWM電流レギュレーションのオフタイム時間を調整することができます。これにより、ステップ移行期間中などのAuto-Decayモードに反映されるFast/Slow Decayの混合比(電流減衰量)調整が可能です。

フォルト通知機能
フォルト通知機能へ内蔵しており、異常時にはMCUへ通知することができます。

充実した保護機能
UVLO(入力低電圧保護)、過電流保護(OCP)、サーマルシャットダウン(加熱保護)、OVP(出力過電圧保護)のICを保護する為の機能を兼ね備えております。

図1.基本スペック比較

Auto-Decayモード
ステッピングモータではSlow Decayのみの制御による電流の歪(図2-1)や、Fast Decayによる平均電流の低下(図2-2)といった問題が発生するため、Decayモードを選択する必要があります。MP6600/6500/6500AはAuto-DecayモードがあるためICが最適なDecayモードを自動で調整します(図3)。

Auto-Decayに関する詳細は、こちらをご参照ください。

図2-1.Slow Decayによる電流波形の歪         図2-2. 従来の電流調整波形  

図3. Auto-Decayでの電流波形(MP6500)

基板占有面積の削減
MPS社独自のDMOSプロセスとパッケージング技術(Mesh ConnectTM)で熱設計が容易で、基板面積の削減に貢献いたします(図3)。

図4.ソリューションサイズ比較