商品基礎情報
Ⅰ. 開発現場が抱える「限界」と、TrackReportがもたらす「ブレイクスルー」 膨大なデータに埋もれるエンジニアたち
現代のモノづくりにおいて、安全性評価や耐久試験は高度化の一途を辿っています。数百チャンネルにおよぶセンサー波形データ、ハイスピードカメラによる大容量の動画データ、そして複雑なCAEシミュレーション。これらは別々のフォーマット、別々のソフトウェアで管理され、エンジニアはデータの整理と突き合わせに莫大な時間を奪われています。
- 分断されたデータ: 動画と波形を頭の中で結びつけるアナログな検証作業。
- ルーチンワークの沼: 毎回のエクセルへのコピペ、グラフ化、フォーマット調整で何日も消費。
- 属人化とヒューマンエラー: 担当者ごとの解析手法のばらつきや、手作業による転記ミス。
TrackReportが約束する「3つの革新」
フランスORME社が開発した『TrackReport(トラックレポート)』は、これらの課題を根本から解決する「解析業務のオーケストレーター」です。
- 完全同期の視覚化(Synchronize)
あらゆる異種データをタイムベースで完全にリンク。現象の「なぜ」を直感的に解き明かします。 - 究極の自動化(Automate)
データ読み込みから、演算、グラフ作成、レポート出力までをワンクリックで完結させます。 - 際標準の信頼性(Standardize)
世界の自動車メーカーが採用する法規対応ライブラリを標準搭載。世界基準の解析を即座に実現します。
Ⅱ.異種データのシームレスな統合:波形 × 動画 × CAE
見えない現象を「見える化」するタイムベース同期
TrackReportの最大の真骨頂は、すべてのデータを「時間軸(タイムベース)」で串刺しにすることです。
衝突や落下の瞬間に発生するミリ秒単位の過渡現象に対し、「動画のこのコマの時、どのセンサーが最大値を示したのか」を、マウスのドラッグ一つで直感的に探り当てることができます。
TrackImageとの強力な連携
同社の動画像解析ソフトウェア「TrackImage」で取得した2D/3Dのトラッキングデータ(移動量、速度、角度など)をダイレクトに読み込み、センサー由来のデータと全く同じように扱うことが可能です。
Ⅲ. 魔法のようなレポート自動生成システム
「1クリック」で完了する、究極のルーチンワーク解放
TrackReportは、解析エンジニアの繰り返し作業から解放します。
試験の種類ごとに「テンプレート(雛形)」を一度作成しておけば、次からは生データを読み込ませるだけ。ソフトウェアが自動的に以下の処理をバックグラウンドで実行します。
- 自動単位換算: g と m/s^2 など、データの単位を自動検知して統一。
- 信号処理・フィルタリング: CFCフィルタやFFTなど、指定された処理を全チャンネルに適用。
- 複雑な演算: HIC(頭部傷害基準値)などの特殊な関数を自動計算し、合否を判定。
- レイアウト配置: グラフの色、線の太さ、ロゴの位置、動画の静止画切り出しまで、完璧に配置。
自由自在なカスタマイズとマクロ機能
標準で用意されている膨大な解析関数に加え、ユーザー独自の計算ロジックや特殊な評価基準をマクロとして組み込むことが可能です。社外へ提出する公式レポートから、社内確認用の詳細な生データ確認シートまで、用途に合わせた出力形式(PDF、PowerPoint、Word等)を自由に設計できます。
Ⅳ. 世界の法規と業界標準を網羅するプロフェッショナルツール
自動車衝突安全(Crash Safety)における絶対的スタンダード
TrackReportは、世界の主要な自動車メーカーや試験機関(UTAC等)と共同で磨き上げられてきました。各国の最新法規に準拠した解析を、標準機能として提供します。
- グローバルNCAP対応: EuroNCAP、JNCAP、US-NCAPなど、各国のアセスメントプログラムに準拠した評価スコア計算・レポートテンプレートを搭載。
- 最新ダミーモデル対応: 従来のHybrid IIIから、最新のTHOR、WorldSIDなど、各ダミーの傷害値計算(胸部変位量、大腿骨荷重など)を網羅。
- 国際データ標準: 自動車試験のグローバルスタンダードである ISO-TS13499 (MME) フォーマットに完全準拠し、あらゆるロガー(DTS製 SLICE等)とスムーズに連携。
航空宇宙・防衛・産業機器への展開
過酷な環境での高精度なデータ処理が求められる分野でも、TrackReportは活躍しています。
- 航空宇宙: ロケット発射時の過渡振動・音響スペクトル解析(FFT)、航空機シートの耐衝撃試験。
- 防衛・セキュリティ: 爆発衝撃波の解析、軍用車両の対地雷テスト(WIAManダミー対応)。
- 一般産業: 家電や精密機器の落下・梱包試験、大型設備の振動モニタリングデータの自動レポート化。
Ⅴ. 導入効果(ROI)と、丸文が提供するトータルソリューション
最大90%の作業時間削減。エンジニアは「考える」仕事へ
手作業によるデータ転記、グラフ作成、レポートの体裁整えに費やしていた時間を、TrackReportは極限まで削ぎ落とします。
ある自動車部品メーカーの事例では、1回の試験あたり約3日(24時間)かかっていた解析・レポート作成業務が、わずか2.5時間に短縮されました。これにより、エンジニアは「データの処理」ではなく、得られたデータから「製品をどう改良するかを考える」という、本来の創造的な業務に専念できるようになります。
Ⅵ. 「蓄積」から「解析・レポート化」までをシームレスに紡ぐ。 BRIX × TrackReport が実現する、究極のデータ・ワークフロー
膨大な試験データを確実に一元管理するIASYS社のデータベース「BRIX」と、そのデータを全自動で解析・可視化するORME社の「TrackReport」。 この2つの強力なプラットフォームが連携することで、試験・開発現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)は次の次元へと進化します。データの検索からレポートの出力まで、これまで手作業で分断されていたプロセスが一つに繋がり、エンジニアを煩雑なデータ処理作業から完全に解放します。
【連携が生み出す3つの革新】
- 「データを探す時間」をゼロにするダイレクト連携
ローカルフォルダやファイルサーバーの奥深くから、対象の試験データやハイスピード動画を探し出す必要はもうありません。 BRIXに体系的に蓄積・タグ付けされた膨大な試験データベースの中から、必要なデータセットをTrackReportがダイレクトに抽出・読み込みます。ファイル形式の変換や手動でのインポート作業を介さない、極めてシームレスな連携を実現します。
- 真の「完全自動化」を叶えるパイプライン
BRIXが持つ「強固なデータ基盤」と、TrackReportが持つ「テンプレートによる解析の自動化」の両輪が噛み合うことで、究極のパイプラインが完成します。 データベースから呼び出された波形データ・動画・CAEモデルは、TrackReport上で瞬時にタイムベース同期され、予め設定されたテンプレートに従って自動計算・合否判定・グラフ化を実行。わずか数クリックで、数百ページに及ぶ完成版レポートを出力します。
- 「単一の真実源(Single Source of Truth)」による高い信頼性
試験データが個人のPCに散在していると、バージョンの取り違えや属人的なコピペミスによる「誤った解析」のリスクが伴います。 BRIXという唯一の信頼できるデータベース(Single Source of Truth)から直接データを引っ張り、TrackReportの標準化されたアルゴリズムで解析を行うことで、ヒューマンエラーを完全に排除。国際法規やNCAPにも通用する、100%のデータトレーサビリティと高い品質を保証します。
Ⅶ. 様々な製品をシステムアップし提案できる丸文ならではのソリューション
データの「管理(BRIX)」と「活用(TrackReport)」。 この2つがシームレスに結びつくことで、テストラボは単なる「試験場」から、新たな価値を生み出す「インテリジェンスの拠点」へと変わります。かつて数日を要した一連の業務を数時間、数十分へと短縮し、エンジニアが本来の「製品をより良くするための思考」に専念できる環境を提供します。