Pendulum Instruments社 27GHz対応 CW/パルスRFパワー&周波数アナライザー PFA-127
Pendulum PFA-127は、最大27 GHzまでのCW(連続波)およびパルスRF信号に対応し、「ピーク/平均パワーメータ」「高精度周波数アナライザ」「2ch 400 MHzタイムインターバルアナライザ」の機能を1台の筐体に統合した測定器です。従来の評価環境で課題となっていた高額な複数機材の導入コストや複雑な同期制御の手間を解消し、測定機材の集約化とラック省スペース化を実現します。
本製品の最大の強みは、最高20 MSa/sの超高速サンプリングとデータ欠損のないギャップフリー(Zero-Dead-Time)測定機構にあります。FM/AM/FSK/BPSKなどの複雑な変調信号、LFM(チャープ)レーダーの立ち上がり過渡現象、周波数ホッピングなどをミリ秒〜ナノ秒オーダーで正確にリアルタイムキャプチャします。さらに、最小50 nsのパルス分析機能やアラン分散(ADEV)表示、直感的なタッチパネル操作により、防衛、レーダー、無線通信、メトロロジー分野における開発・検証・校正作業の効率を極限まで高めます。
商品基礎情報
製品仕様
①最大27 GHz対応の広帯域かつ高分解能測定
入力C(RF)において0.4〜27 GHz(15/20/27 GHzモデル)のCWおよびパルスRF信号を測定。1秒のゲート時間で12〜13桁の周波数分解能と、0.01 dBのパワー分解能(1 µsゲート時間時)を実現。
②ギャップフリー(Zero-Dead-Time)同時連続測定
周波数とパワーの変化をデータ欠損なしで同時に追従。最高20 MSa/sの測定速度により、FM/AM/PWM/FSK/BPSKなどの高速変調や周波数ホッピングをリアルタイムに捕捉・表示。
③先進的なパルスRF解析機能
最小50 nsのRFパルス幅(時間測定)、100 nsのパルス内周波数、200 nsのパルス内パワー測定に対応。パルス繰り返し周期(PRI)、パルス幅(PW)、パルス内周波数、パルス内パワーの同時表示およびパルス間解析が可能。
④400 MHz 2チャンネルタイムインターバルアナライザ標準搭載
ベースバンド入力(Ch A/B、DC〜400 MHz)を備え、標準で14 ps rms(オプション121適用で7 ps rms)のタイムスタンプ分解能を実現。
外部アーミングイベントとの時間相関やベースバンド周波数の同時測定に対応。
⑤パワー測定精度とワイドなダイナミックレンジ
測定パワー範囲は-30 dBm〜+30 dBm。アッテネータ設定(0 dB / 16 dB / 32 dB)を備え、直線性の不確かさは1.5〜15 GHz(-25〜+25 dBm)で<0.3 dBを実現。
⑥豊富なタイムベース・オプション
標準のTCXOに加え、経年変化<5×10⁻⁸/年の高安定OCXO(Option 30)および<1.5×10⁻⁸/年の超高安定OCXO(Option 40)を選択可能。アラン分散(ADEV)表示機能(Option 161)により、発振器の短期周波数安定度評価にも対応。
⑦直感的な操作性と5インチカラータッチスクリーン
1280×720ピクセルの5インチカラーTFTタッチスクリーンを採用。グラフィック画面上でのパン(平行移動)、ズーム(拡大・縮小)、カーソル読み出し、Pass/Fail判定表示をグラフィカルにサポート。
⑧優れたリモート制御とデータ送信パフォーマンス
LAN(Ethernet、SCPI over HiSLIP)およびUSB 2.0(RNDIS)を標準装備し、統合Webサーバーによる遠隔操作に対応。ブロックモードで最高170 k readings/s、連続ストリーミングで最高20 k readings/sの高速データ転送を実現。
⑨過酷な環境に耐えうる堅牢性と国際的な安全・EMC規格への適合
MIL-PRF-28800G Class 3に準拠し、振動、衝撃(30G半正弦波)、落下などの各種耐環境試験をクリア。0℃〜+50℃(ベンチトップ時)の幅広い動作温度範囲や、最大4600mの高度環境での使用に対応。また、EN 61010-1やCSA C22.2などの安全規格、およびEN 61326-1などのEMC規格(CEマーク対応)に適合しており、多様な現場において安全かつ高い信頼性で運用可能。
製品ラインアップ
| モデル名 | オプション周波数範囲 (Ch C) | タイムスタンプ分解能 | アッテネータ設定範囲 | インターフェース |
| PFA-127 (基本モデル) | 0.4 GHz〜15 GHz | 14 ps rms | 0 dB / 16 dB / 32 dB | USB 2.0, LAN (Ethernet) |
| PFA-127 + Option 115/20 | 0.4 GHz〜20 GHz | 14 ps rms | 0 dB / 16 dB / 32 dB | USB 2.0, LAN (Ethernet) |
| PFA-127 + Option 115/20 + 115/27 | 0.4 GHz〜27 GHz | 14 ps rms | 0 dB / 16 dB / 32 dB | USB 2.0, LAN (Ethernet) |
主な特長① 周波数とパワーの同時・リアルタイムトラッキング
高精度なピーク/平均パワーメータとマイクロ波周波数カウンタを1台の筐体に統合し、最高20 MSa/sのサンプリング速度で両パラメータの経時変化をグラフィック画面上にリアルタイム表示します。カラータッチスクリーン上でカーソル読み出し、パン、ズーム操作が可能です。
利点: 従来ピークパワーメータとスペクトラムアナライザなどを個別に組み合わせて行っていたテストを1台に集約できるため、自動試験システム(ATE)や評価ベンチの設備導入コストと省スペース化に直結します。
主な特長② ギャップフリー測定とモジュレーション・ドメイン解析
サンプリング間のデッドタイムがないゼロ・デッドタイム測定機構を採用。最高20 MSa/sの測定速度により、過渡現象、周波数ホッピング、チャープ信号(LFM)、FM/AM/FSK/BPSKなどの変調成分をデータ欠損なく連続キャプチャします。
利点: 測定間隙での瞬発的なデータ漏れを防ぎ、ジッタや瞬発的な周波数漂移、収束時間の正確な評価が可能となり、開発・解析工数を大幅に削減します。
主な特長③ 包括的なパルスRF信号・統計解析機能
パルス幅(PW)、パルス繰り返し周期(PRI)、パルス内周波数、パルス内パワーの4大要素をサンプル単位で同時測定し、平均値、標準偏差、ピーク対平均パワー比(PAPR)、デューティ比を自動算出します。
利点: CW/FMCW/FM-Pulseなどのレーダー信号評価や複雑な無線通信波形のパラメータ解析において、演算プログラムや外部処理の手間を省き、評価作業を自動化・高精度化します。
主な特長④ 400 MHz 2ch タイムインターバルアナライザと高い拡張性
Ch A/B(DC〜400 MHz)のベースバンドアナライザを備え、RF測定と同じ時間軸でタイムスタンプ管理(標準14 ps、Option 121で7 ps分解能)が可能です。さらに、基準振子(OCXOオプション)の選択、アラン分散(ADEV)表示、TIE(ジッタ解析)機能などをソフトウェアライセンス形式で後付け追加できます。
利点: 外部アーミング制御とRFパルス出力の時間相関を高精度に検証できるほか、将来的な仕様拡張にもライセンスの追加のみで対応できるため、初期導入時の不要な過剰投資を防ぎます。