MPS USB Power Delivery ソリューション(3/3)


MPS Solution 3:トータルソリューションによる包括サポート
電源部とコントローラ部を包括してサポート
USB PD ソリューションは、大きな機能ブロックとして電源部とコントローラ部があります。各メーカは電源部やコントローラ部の片方のみをサポートしている場合が多いため、USB PDシステムに問題が発生すると、電源部(アナログ)とコントローラ部(デジタル)どちらの問題なのかを切り分けて対応していく必要があります。
MPSは電源部/コントローラ部どちらにも対応したデバイスを提供できるため、USB PDシステムの包括サポートが可能です。
MPQ5031とMPQ4230によるソリューション
今まで紹介してきたUSBコントローラICのMPQ5031と電源ICのMPQ4230は組み合わせて使用することで、さらにUSB PDの設計を手助けしてくれます。
I2C Interfaceを利用した電圧制御
MPQ5031は、I2CのMasterを内蔵しているためHostマイコンと同じ役割を行うことができます。そのため、 I2C Interfaceを内蔵したMPQ4230を直接制御できるため、[USB PDのネゴシエーション]→[電源部の電圧変更]などを自動で行うことができます。
コントローラ部用の電源が不要
コントローラ部が動作するためには、外部に必ず電源ICを用意する必要があります。MPQ5031も2.7〜21Vの電圧を供給する必要がありますが、MPQ4230と組み合わせる場合には外部電源ICが不要です。
理由はMPQ4230の内部レギュレータ出力(VCC端子)から電圧を供給することができるためです。
電源ICの内部レギュレータは、電源ICが動作するための電源を生成しているため、本来であれば外部デバイスに接続すること推奨されません。しかし、MPQ4230とMPQ5031はどちらもMPS社が提供するデバイスであり、トータルソリューションとして推奨している接続方法のため、安全にMPQ4230のVCC電圧を電圧源として使用できます。
すぐに評価できるMPQ5031とMPQ4230の評価ボード
すぐに評価が始められる評価ボードと無償サンプルが提供できます。
下記の申し込みフォームより、「無償サンプル希望」とお問い合わせください。
他社コントローラICとMPX2001によるソリューション
AC/DC対応の電源ソリューション
- MPS社では、他社コントローラICと組み合わせたソリューションも提案できます。
MPX2001はAC/DC用の電源ICであり、他社コントローラICと組み合わせて使用することができます。
すぐに評価できるMPX2001の評価キット
- MPS社では、MPX2001とUSB PD用コントローラICを組み合わせたすぐに評価が始められる評価キットの提供が可能です。
また、MPX2001評価ボードは60W出力に対応した評価ボードも用意しています。
まとめ
今回は、USB PDが抱える3つの課題の解決方法について、MPS社 USB PDソリューションを紹介しました。
- USB Type-C、PD規格に対しての深い知識が必要
→ USB PDをサポートしたファームウェア内蔵のMPQ5031が最適! - 複雑な電源制御の知識が必要
→ シンプルな回路で、USB PDに必須の電圧が出力可能なMPQ4230が最適! - デジアナ混在ソリューション
→ 電源部とコントローラ部のどちらも提供可能なMPSソリューションが最適!
MPSのUSB PDソリューション
次回は、MPS社のUSB PDソリューションであるMPQ5031やMPQ4230/MPX2001のEVKを使用し、USB PD対応のために必要な評価等を紹介します。
担当エンジニアからの一言
MPS社の製品をご使用していただければ、USB PDで抱える課題について、ソリューションが可能になりますので、ぜひご相談ください。