商品基礎情報
各種コネクター共通の注意事項
- 電流・電圧は定格以下でご使用ください
・過電流・過電圧は故障や事故の原因になります。
・活電状態でのコネクターの挿抜は、故障や事故の原因になりますので、無通電状態でコネクターの挿抜を行ってください。
- コネクターに外力を加えたまま使用しないでください
・コネクターやワイヤーに力がかかった状態のまま通電を行わないでください。過度の外力が加わると、破損して故障や事故の原因となりますのでおやめください。
・コネクターは電気回路における接合部品として設計されたものです。
そのため、コネクターを筐体などの構造体の一部としてご使用にならないでください。
- 使用環境(温度・湿度)をご確認ください
・お使いになる環境が高温・高湿度になる場所は避けてください。
・仕様書に記載されている環境の範囲を超えてご使用になると、故障の原因になりますのでおやめください。
- 取扱いは丁寧にお願いします
・コネクターは精密部品です。取扱いには十分ご注意ください。
・開梱の段階から丁寧にお取扱いいただくようお願いします。エンボステープやスティック梱包品であっても強い衝撃を与えると端子の変形・曲がり・抜け等の原因になります。
カテゴリー別の注意事項(1)
1) 電線対基板用コネクター/中継用コネクター
- ハーネスの結束状態について
・不適切なハーネス結束状態に、ご注意ください。端子抜けなど、不具合が生じることがあります。
- 嵌合について
・斜め挿入に、ご注意ください。スムーズに挿入できず、コネクターの破損を起こす恐れがあります。
- 電線の引き回しについて
・電線は、たわみを持たせてください。極端に曲げたり、2方向に引っ張ると、コネクターが破損を起こす恐れがあります。
カテゴリー別の注意事項(2)
2)FPC / FFC用コネクター
- FPC/FFCの挿入・引抜について
・FPC/FFCの挿入・引抜は、Front Flipを除き、水平方向で行ってください。
・Front Flipは耳付等により挿入・引抜角度が違うため、各製品の製品仕様書または取扱説明書を参照ください。
- アクチュエーターの操作について
・アクチュエーターの操作は、必ず指で行ってください。
ピンセットなどの工具を使用しないでください。コネクターが破損する原因となります。
・アクチュエーターは正規の動作以外に過度な力を加えないでください。
- FPC/FFCの引き回しについて
・FPC/FFC装着後はFPC/FFCに負荷が加わらないよう、引き回しにご注意ください。
やむを得ず引き回す場合は製品の間口から十分余裕を取るか、FPC/FFCに折り曲げ加工を行ってください。
カテゴリー別の注意事項(3)
3) 基板対基板用コネクター
- 嵌合・抜去について
・嵌合・抜去は、嵌合軸に沿って、平行に行ってください。
・斜めの位置合わせになる場合は、10°以下の角度で位置合わせした後、平行に嵌合してください。
・抜去の際、抜けにくい場合は、左右に少しずつ振りながら抜いてください。
- 実装について
・フレキシブル基板等の特殊な基板に実装して使用する場合は、お客様の実使用環境で事前に作業確認を行った上で、問題ないことを確認し、ご使用ください。
・フレキシブル基板に実装する場合は、基板の変形を防止するため、またそれに伴う不良発生を防ぐため、補強板をご使用ください。
コネクターの実装方法について
- DIP(スルーホール) Type
・コネクターから出ているリード端子(金属部)を基板の穴(スルーホール)に挿入して基板下に出ているリード端子をはんだ付けする方式 (基板の厚みとコネクター端子の基板下長さは要確認)
- SMT/Refllow Type
・基板の表面、部品搭載部にはんだ付け/表面実装(Surface Mount Technology)する方式
(コネクターのリード端子のCoplanatity・平坦度が重要)
- Press-Fit
・無はんだでコネクターリード端子(針穴形状)を基板に挿入する方式
基板穴にリード端子を圧入する事により基板実装する事ができます。圧入で実装することによりはんだ塗布やリフロー工程をなくすことができます。
コネクターの洗浄について
1)コネクター含め電子部品をはんだ付けする場合、基板のランド上の拡がりや乗りを良くするためにフラックス(ヤニ)入りのはんだを使用します。しかし、基板上にフラックスが残ってしまうと下記のような問題が発生する懸念があります。
a)絶縁性の低下
b)腐食
c)接触不良
・フラックスが基板/ランドに残ることにより電極間に金属が析出しショートする事があります。
又、その金属は異種金属となるために腐食する懸念があります。はんだ付けに使用するフラックス自体は、絶縁物であるためコネクターの接点部に付着した場合嵌合時に接触不良を起こす可能性があります。
2)フラックス洗浄の必要性
・1)で述べた問題が発生する懸念を文字通り払拭するためフラックス残渣を除去するために洗浄を行います。
3)フラックス洗浄の工程
・一般の衣類の洗濯と同様に洗い「洗浄」すすぎ「リンス」「乾燥」の3要素の構成になっています。
4)洗浄方式について
・代表的な洗浄方式は下記3種類となります。
「超音波」「シャワー」「噴流」
・それぞれの洗浄方式を選択する場合、求める洗浄力や部品材料、部品形状、コストを勘案し選択することになります。
「Creating Connections for Life」」はモレックス社のブランドメッセージです。