Pendulum Instruments社 ルビジウム内蔵マルチチャンネル周波数カウンター/アナライザー CNT-104R

Pendulum CNT-104Rは、高性能かつマルチチャンネルの周波数カウンターであることに加え、高安定性10 MHz ルビジウム周波数標準と4チャンネルの高性能周波数アナライザーを組み合わせたワンボックスソリューションとなります。
ルビジウムクロックのGNSS制御(オプション)により、小さな経年変化によるドリフトを除去し、高精度な測定結果を実現します。
グラフィック画面上で周波数、位相、時間を同時処理し、タイムインターバル分析を行う事も可能となっております。7psレベルの時間分解能を保持しており、最大13桁/秒の周波数分解能、50ns〜100sのゲートタイム設定に対応しております。
CNT-104R(1台)で、周波数カウンタ(4台)と10MHz周波数標準器(1台)を置き換えることが可能です。
商品基礎情報
研究開発における高パフォーマンス性
ゲートタイム(1s)で 12~13 桁の分解能を実現し、より高精度なキャリブレーション結果が取得できます。CNT-104Rを使用すると、各チャネルのサンプル間で50ns〜100sのゲートタイム設定ができ、7 psの時間分解能/タイムスタンプにより4 つの並列信号を追跡して比較できます。ギャップフリーなゼロデッドタイム測定により、長期間にわたる測定でもサイクルを失うことなく連続測定が可能です。
CNT-104Rは、高性能な変調ドメインアナライザー (MDA) としても使用できます。4つの並列信号に対して最大 20M 測定/秒の高速性により、周波数/位相/時間の変化をリアルタイムでキャプチャできます。
GNSS制御オプションにより高精度なキャリブレーションを実現
GNSS 制御を備えたCNT-104Rを使用すると、10MHzの周波数精度は、24時間平均で1E-12となり、永続的に維持されます。ルビジウムクロック固有の経年劣化は完全に除去されます。
GNSSコントロールは、ルビジウムタイムベースの継続的な調整に使用したり、GNSSが使用できない環境で主に作業する場合などに、蓄積された経年変化のドリフトをワンショットでリセットするために使用可能です。
短時間で、1~4個の周波数源を11桁の不確かさまで校正できます。
GNSS受信機は、優れた精度の内部位相/時間リファレンスも提供しており、CNT-104Rは、UTC時刻に対して「10ns rms」の不確かさで、1〜3の外部同期信号の校正を可能にします。
ポータブル形式、短いウォームアップ時間、GNSS オプションにより、CNT-104Rはラボ外で同期クロックのフィールドテストを行うために最適な「ポータブルクロック」になります。
キャリブレーション結果は、内部メモリ、USB スティック、PCに保存可能です。
生産コストの削減
4チャンネル同時測定により、並列周波数測定が可能です。 1 台のCNT-104Rにより、低コストで試験環境内の既存の周波数カウンタを置換えるすることも可能です。加えて、テストスタンドに対し、安定した周波数基準を提供することもできます。つまり、5台のユニットを1台に置き換えることができます。
測定の制御通信インターフェイスとしてイーサネット、WLANから選択可能で、PC/ラップトップ/タブレット、テストコントローラへの接続が可能です。高速なバス速度により、ATEの測定システム等の測定時間が短縮可能で、最大 170k 測定/秒の高速ブロック測定を実行します。
周波数標準器としても使用可能
CNT-104Rには、内蔵されたルビジウムクロック、及びオプションのGNSS制御を使用することで「1E-12 (24時間平均)」の周波数精度となる10 MHzリファレンス出力が 1つ標準搭載されております。
また、周波数分配器を別途用意することで、周波数の出力数を増加させることが可能です。
ユーザーフレンドリーなタッチスクリーン画面
CNT-104Rは、測定器に不慣れな方でも、簡易的に設定することが可能です。またマルチパラメータ表示による信号情報で、DVM(デジタル電圧計)やスコープ等の機能も兼ね備えております。
測定値は、数値とグラフィックの両方で表示されており、また測定結果 (分布、トレンド等) のグラフ表示により、ジッタ性質の解析、遅いドリフトから速い変調まで、時間変化の関連性についても把握する事が可能です。同じデーターセットを、数値、統計、分布、および時系列ビューで表示、切替えが可能です。
リモート制御にフレキシブル
CNT-104R は、リモート制御とデーター転送用のギガビットイーサネットインターフェースが搭載されており、USB ポートでWiFiにより、CNT-104R をローカルワイヤレスネットワークに接続する事が可能です。またWeb サーバーを使用して、ラボ以外の外部環境からのアクセス制御が可能です。
フレキシブルな機器構成
CNT-104R は、様々な要求に合わせて構成選択が可能です。
〈追加オプション〉
- RF周波数測定用に”channel C” の追加選択が可能です。
- 3, 10GHzの基本ハードウェアから選択。
- ※10GHzチャンネルにより、15、20、24 GHzへアップグレード可能。(ソフトウェアオプション)
- 0.5 Hz ~ 100 MHz パルス発生機能 (ソフトウェアオプション)
- TIE(タイムインターバルエラー)測定機能 (ソフトウェアオプション)
変調ドメイン解析
CNT-104R には変調ドメイン解析の機能が組込まれており、1 ~4つの入力チャンネルで時間と周波数変化の関係を表示します。高分解能と、各チャンネルの個々のサンプル間で最小1µsという高速測定速度により、以下の項目が検証可能です。
・FM、FSK、BPSK、PWM、PPM
・時間、位相、周波数変調特性
・周波数スイープ
・周波数トランジェント
・発振器、VCO、PLL の周波数セトリング
・シンセサイザースイッチング
・ジッタ―を含む周波数の不安定性
ルビジウム(内部周波数基準)の周波数精度
Option model | Rubidium | Rubidium |
Time base type: | Free run | GNSS-controlled |
Uncertainty due to: -Aging per 24h per month per year -Temperature variations: 0˚C to 50˚C 20˚C to 26˚C (typ. value) |
<5×10-12 (1) <5×10-11 (1) <5×10-10 <3×10-10 <3×10-11 |
<1×10-12 (1) <1×10-12 <1×10-12 |
Short-term stability: τ =1s (Allan Deviation) τ =10s τ =24h |
<5×10-11 <2×10-11 |
<5×10-11 <2×10-11 <2×10-12 |
Phase noise stability (typ.) at – 10 Hz / 100 Hz / 1kHz /10 kHz offset from carrier: |
<-95/-125/ -135/-140 dBc |
<-95/-125/ -135/-140 dBc |
Frequency retrace after 1h cont. operation (24h off) | <3×10-11 | <3×10-11 |
Typ. total uncertainty, averaged over 24h, at 20˚C to 26˚C, after 1yr, at 2σ (95%) confidence interval: |
<6×10-10 | <2×10-12 |