Acconeer Exploration Toolのご紹介 [導入編]
Acconeer Exploration Toolとは
Acconeer Exploration Toolは、XM112/XB112、XM122/XB122、およびXE132向けに提供されている無償の評価ツールです。Pythonベースで構築されており、物標に対する測距や速度測定、さらには呼吸検知等、さまざまな評価をすぐに開始することが可能です。
導入手順
今回はXM112/XB112およびXM122/XB122を例に、導入手順を見ていきましょう。
これらの評価キットでAcconeer Exploration Toolをご使用いただくために、以下の⼿順で準備を⾏います。
①必要なソフトウェアを入手
②Pythonのインストール
③Acconeer Exploration Toolのセットアップ
④XM112/XM122に搭載したMCUにファームウェアを書き込む
①必要なソフトウェアを入手
各ソフトウェアをダウンロードしてください。
- 評価ツール本体(GitHubよりダウンロード)
Acconeer Python Exploration Tool - モジュールに搭載したMCUファームウェア
XM112 or XM122 Module Software
ご注意:
・ダウンロードするためにはAcconeer社のHPでアカウントを作成する必要があります。
・上記リンク内の「Software downloads」よりご利用のモジュールを選択しダウンロードしてください。 - MCUファームウェア書き込みソフト
XM112の場合 Bossa
XM122の場合 Python経由でインストールします。詳細は後述します。
②Pythonのインストール
Python(3.6以降)をダウンロードしてください。インストーラーを起動しましたら、「Add Python 3.x to PATH」にチェックを入れ、ウィザードに従いながらインストールを進めてください。
③Acconeer Exploration Toolのセットアップ
コマンドプロンプトを開き、カレントディレクトリをAcconeer Exploration Toolを配置したフォルダへ移動してください。その後、以下のコマンドを順番に実行しインストールを完了してください。
pip install --user –r requirements.txtpython -m pip install -U -–user .
④XM112/XM122に搭載したMCUにファームウェアを書き込む
●XM112の場合
1. USB1のコネクタとPCを接続します。
2. ERASEボタンを押し続けます。
3. 2のままNRSTボタンを押し続けます。
4. 3を1秒以上継続後、NRSTボタンを離します。
5. ERASEボタンを離します。
6.Bossaを起動し、「SerialPort」で表示されたCOMポートを選択します。
7.「File」でダウンロードしたMCUファームウェアを選択します。
8.「Erase all」及び「Boot to flash」にチェックを入れ、「Write」をクリックし書き込みを開始します。
9. 書き込みが完了したらUSBケーブルを抜き差しして電源を入れ直します。
●XM122の場合
1. USBコネクタとPCを接続します。
2. DFUボタンを押し続けます。
3. 2のままRESETボタンを押し続けます。
4. 3を1秒以上継続後、RESETボタンを離します。
5. DFUボタンを離します。
6.ダウンロードしたファームウェアパッケージを解凍し、任意のフォルダにおいてください。
7. コマンドプロンプトを立ち上げ、nrfutilをインストールし(pip install nrfutilでインストール)、以下のコマンドを実行します。
cd <6で設置したフォルダパス>xm122_module_softwarebinnrfutil dfu serial --package acc_module_server_dfu_package_xm122.zip --port COM# -b 115200
ご注意:
・上記のコマンドの#にはXM122のCOM Port番号が入ります。あらかじめデバイスマネージャー上の「ポート」で確認してください。
8. 書き込みが完了したらUSBケーブルを抜き差しして電源を入れ直します。
Acconeer Exploration Toolの起動方法
インストールおよびセットアップが完了しましたら実際にAcconeer Exploration Toolを動かしてみましょう。
1.ご利用のモジュールをPCへ接続後、以下パスのAcconeer Exploration Toolを起動します。
acconeer-python-exploration-masterguimain.py
GUI起動後、InterfaceでSerialを選択し、モジュールが接続されているCOMポート番号を選択後、Connectをクリックします。
(COMポート番号はPCのデバイスマネージャーであらかじめご確認ください)
2.Scan Controlタブ内最上段のプルダウンメニューで実行したいサービスを選択し、「Start measurement」をクリックすることで動作が開始します。
(サービスについては次回ご紹介いたします)
まとめ
今回はXM112/XM122の評価ツールであるAcconeer Exploration Toolの導入手順をご紹介しました。次回はAcconeer Exploration Toolで評価可能な各種サービスについてご紹介します。