SIEMENS｜超小型低周波音源 Q-IND2
超小型低周波音源 Q-IND2は、車両内および車両周辺の振動音響伝達関数を測定するために設計されています。超小型のサイズのため、自動車の狭い箇所などにも設置ができる無指向性音源です。Q-IND2は騒音、振動、ハーシュネス（NVH）の研究開発部門のニーズを満たすように設計された多用途の測定装置となっています。
※Q-IND2はQ-INDの後継機種になります。
商品基礎情報
製品概要
Q-IND2は超小型の音源であり、高い再現性で低周波加振を行うことができます。中央部分に2つのドームがあり、その部分より無指向性の音源を放射します。駆動システムは、最小限のスペースで最大限の音響加振を可能にしています。
内部センサは、発生した体積変位に比例した電圧をリアルタイムで供給します。これにより、校正された音響および振動音響FRFを測定することができます。このFRFは、音響モード解析、音源探査、その他の高度なNVH手法に使用することができます。
小型サイズのため、狭い箇所に設置するだけではなく、ネジやゴムロープなどで吊り下げることができます。動的な対象物に設置するときに動的に切り離すことができます。Simcenter 小型低周波無指向性音源 Q-MEDよりも5倍以上小さい容積のため、より小さい箇所に設置が可能です。サイズが小さいことにより、測定対象物への影響も少なくなります。PT1000温度センサを使用すると、音源の温度変化を測定し、より正確なFRFデータを得ることができます。
製品の信頼性を担保するために、Siemensでは詳細な性能チェックを含む、内部センサの感度測定サービスを提供しています。
特徴
- 非常に狭い場所にも設置できる小型の無指向性音源
- 内部に体積変位センサを内蔵しており、基準となる体積変位をリアルタイムで測定可能
- 特許を取得している低周波ノイズ発生システムにより、小型サイズにも関わらず、50Hzの低周波で加振可能
- 電子回路保護機能内蔵
仕様
- 50Hz～2kHzの加振周波数帯域
- 最大音響パワーレベル85dB
- 音源無指向性：50～2000Hz
- 体積変位センサ内蔵 (10-32 Microdot)、センサケーブル3m
- 体積変位センサ周波数範囲：50～2000Hz(±2dB)
- 重量：300g
- 寸法：Ø25 X 110 mm (ケーブルを含むと130 mm)
- 電源ケーブルコネクタ：バナナプラグ
- 電源ケーブル長：4m
アプリケーション
- 実車FRF試験
- 車室内の音響モード解析
- 伝達経路解析(TPA)
- 自動車部品のFRF試験
