ミリ波レーダーを用いた水位検知

タンクや河川の水量を計測する水位計には、いくつかの方式があります。各方式の特長を比較してみましょう。

各方式の特長比較

ミリ波(電波)は、誘電率の高い物質に反射しやすいという特長があります。センシングの対象となる水は誘電率が高く、放射された電波は水面で強く照射するため、ミリ波レーダーを水位計として活用することが可能です。

ミリ波レーダーを用いるメリット

ミリ波レーダーは非接触でセンシングできること、また耐環境性が高いことから、以下のようなメリットがあります。

• 非接触のため、センサーに付着物がつきにくく誤検知が起きにくい
• センサー自体に消耗部品が無く、メンテナンス性が良い
• 温度や蒸気、風の影響を受けにくく、高温下や屋外でも使用可能
• 数10cmから10m以上の幅広い測定距離に対応

実際にミリ波レーダーで水位を計測する様子をご紹介します。
下図のように水を張った浴槽上にミリ波レーダーとカメラを設置し、栓を抜いて水位(レーダーと水面間の距離)の変動をTitanDemoKitAppにて確認しました。

実験環境

ミリ波レーダーを用いた水位検知動画

いかがでしょうか？
デモ動画では水位変動を1cm単位で検知できており、非接触でありながら高精度な測定が可能でした。
今回は浴槽内の水位検知を行いましたが、大型のタンクや河川等、より長い測定距離が必要な場合でもミリ波レーダーを活用いただけます。
様々な環境下で使用できる水位検知ソリューションとして、ミリ波レーダーをぜひご検討ください。